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人は明日どう生きるのか 未来像の更新

人は明日どう生きるのか 南條史生/アカデミーヒルズ 編著

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南條史生/アカデミーヒルズ 編著

発売日:2020.03.14
定価:1,650円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-4356-2

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この本の内容

未来はもうはじまっている。それは何色だろうか?  

2019年秋、東京・六本木ヒルズ森タワーのアカデミーヒルズに、建築、都市計画、経済学、哲学、社会学、人類学、サイエンス、IT、アートなどの気鋭の論客たちが集まり、「都市・建築」「ライフスタイルと身体」「資本主義と幸福」をテーマに討議を行った。本書は、この国際シンポジウム「Innovative City Forum 2019」に基づく論集。InnovativeCityForum2019」情報-建築-都市の未来、都市は消滅するのか、愛とアルゴリズム、生命は進化するのか、資本主義と幸福など、2020年代のテーマがここにある! シンポジウムと同時開催の森美術館「未来と芸術」展参加アーティストのプレゼンテーションも収録。

目次

はじめに――未来像を更新する

I 都市と建築の新陳代謝

I-1 情報-建築-都市の未来
今なぜあえて「スマートシティ」なのか 豊田啓介
バラバラであることと、つながること 小渕祐介

I-2 都市は消滅するのか
人口減少社会における都市のつくりかた 饗庭伸

未来は到来する――人間が不在になりうるところとしての世界のなかで人間として生きること 篠原雅武
メタ・メタボリズム宣言 舩橋真俊

ICF2019 アーティストのプレゼンテーション1
ミューズとしてのコンピュータ ミハエル・ハンスマイヤー
都市の未来を考える。 会田誠
建築におけるデジタル・マテリアリティ ファビオ・グラマツィオ

都市の未来像の更新 五十嵐太郎

II ライフスタイルと身体の拡張

II-1 Love & アルゴリズム
ディスカッション「愛はもう古いのか?」長谷川愛+ドミニク・チェン+三宅陽一郎+丸山俊一+塚田有那+南條史生

II-2 生命は進化するのか?

宇宙生物学と合成生物学 藤島皓介
サイボーグ技術と人類の未来 粕谷昌宏
「進化」した《生命》をどう燃やすか 菊地浩平
ディスカッション「生命は進化するのか」藤島皓介+粕谷昌宏+菊地浩平+塚田有那+南條史生

ICF2019 アーティストのプレゼンテーション2
AIのポジティブとネガティブ マイク・タイカ
ゴッホの耳を複製する ディムート・シュトレーベ

「私たち」から「私」の物語へ――身体とライフスタイルの未来 塚田有那

III 資本主義と幸福の変容

III-1 資本主義と幸福

資本主義は人びとを幸せにしているのか? 安田洋祐
大分岐の時代に 斎藤幸平
ゼロへの欲望――ポスト資本主義社会における幸福 荒谷大輔

III-2 幸福の変容

「幸福」の概念的変容 隠岐さや香
社会運動の「資本主義と幸福」 富永京子
ランドスケープの果ての野生 石井美保
ディスカッション「幸福の変容?」隠岐さや香+富永京子+石井美保+荒谷大輔+塚田有那+南條史生+丸山俊一

ICF2019 アーティストのプレゼンテーション3
そもそもどんな世界を欲しているのか 長谷川愛
テクノ・ユートピア=ディストピア? サイモン・デニー

“ゼロへの欲望"を 欲望する時 丸山俊一

ICF2019と「未来と芸術展」 南條史生

著者紹介

南條史生(なんじょう・ふみお)

森美術館前館長
国際交流基金(1978~1986年)等を経て、2002年より森美術館副館長、2006年11月~2019年12月まで森美術館館長。森美術館にて自ら企画者として携わった近年の企画展に、「医学と芸術展:生命(いのち)と愛の未来を探る」(2009~10年)、「メタボリズムの未来都市展」(2011~12年)、「宇宙と芸術展」(2016~17年)、「建築の日本展」(2018年)、「未来と芸術展」(2019~20年)等。近著に『疾走するアジア―現代美術の今を見る』(美術年鑑社、2010年)、『アートを生きる』角川書店、2012年)がある。