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労働CSR 労使コミュニケーションの現状と課題

労働CSR 稲上毅/連合総合生活開発研究所 編

稲上毅/連合総合生活開発研究所 編

発売日:2007.04.12
定価:3,520円
サイズ:A5判
ISBNコード:978-4-7571-2195-9

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この本の内容

いまや世界標準となったCSR(企業の社会的責任)。労働の現場で発生している問題に企業と組合双方へのアンケート調査から迫る。現代におけるCSRの実情を明らかにし、新しい時代の労使関係を模索する。

目次

総論 企業の社会的責任(CSR)と労使の対応
  第1節 CSRをめぐる事実認識といくつかの論点
  第2節 日本の労使団体のCSR対応と行政の役割
  第3節 労使アンケート調査からわかったこと
  第4節 新時代のCSRに向けて

第1章 日本企業のCSRとコーポレート・ガバナンス(神作裕之)
  第1節 会社を取り巻く法的環境の変化
  第2節 CSRと企業の属性
  第3節 企業に対するCSRアンケートの分析
  第4節 統合された自立的規範としてのCSR

   第2章 環境CSRと労働CSR―法規制とCSRの果たす役割―(小畑史子)
  第1節 CSRにおける環境
  第2節 CSRにおける「労働」

第3章 CSRと労働法・労使関係(山川隆一)
  第1節 労使関係におけるCSRの対象事項
  第2節 CSRと労働法
  第3節 CSRと労使関係
  第4節 これからのCSRと労働法の関係

第4章 CSRと企業別組合の役割(呉学殊)
  第1節 日本における企業の社会的責任と労働組合の役割
  第2節 S労働組合のCSRへの取り組み
  第3節 今後のCSRの可能性

第5章 CSRト国際労働運動――グローバル化の負の側面への挑戦(熊谷謙一)
  第1節 多国籍企業の展開と労動組合――1970-80年代の動向
  第2節 グローバル化の加速とCSRの展開――1990年代以降の動向
  第3節 EUにおけるCSRの展開と労働組合

第6章 企業不祥事と労働組合の社会的責任──連合の取り組み(成川秀明)
  第1節 政労使の取り組み
  第2節 連合の「企業の社会的責任」論議と活動
  第3節 企業別労働組合におけるCSRの取り組み
  第4節 CSRと労働組合の課題

第7章 産業別組合の先進的取り組み
  第1節 CSRの枠組みを求めて──金属労協の取組み(浅井茂利)
  第2節 多国籍企業対策からCSRへ-UIゼンセン同盟の取り組み(中村善雄)
  第3節 「創造豊かな働き」・日本的経営・CSR──損保労連の取組み(梅本修)

【附録】企業の社会的責任(CSR)に関するアンケート調査

著者紹介

【編者】 稲上 毅(いながみ たけし) 法政大学経営学部教授(東京大学名誉教授)。 総論担当。 【執筆者】 神作 裕之(かんさく ひろゆき) 東京大学大学院法学政治学研究科教授。 第1章担当。 小畑 史子(おばた ふみこ) 京都大学大学院地球環境学堂助教授。 第2章担当。 山川 隆一(やまかわ りゅういち) 慶應義塾大学大学院法務研究科教授。 第3章担当。 呉 学殊(おう はくすう) 独・労働政策研究・研修機構副主任研究員。 第4章担当。 熊谷 謙一(くまがい けんいち) 日本労働組合総連合会(連合)経済政策局長。 第5章担当。 成川 秀明(なりかわ ひであき) 連合総合生活開発研究所上席研究員。 第6章担当。 浅井 茂利(あさい しげとし) 全日本金属産業労働組合協議会(金属労協/IMF-JC)政策局部長。 第7章担当。 梅本 修(うめもと おさむ) 損害保険労働組合連合会中央執行委員長。 第7章担当。 中村 善雄(なかむら よしお) UIゼンセン同盟政策局長。 第7章担当。 吉野 貴雄(よしの たかお) 日本労働組合総連合会(連合)経済政策局部長、損害保険労働組合連合会特別中央執行委員。 第7章担当。