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世界を壊す金融資本主義 

世界を壊す金融資本主義 ジャン・ペイルルヴァッド 著

ジャン・ペイルルヴァッド 著

林昌宏 訳

宇野彰洋/山田雅俊 監修

発売日:2007.03.13
定価:1,760円
サイズ:四六判変型
ISBNコード:978-4-7571-2192-8

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この本の内容

増殖するウルトラ・リッチ、権力を握ったファンド・マネージャー。「トータル・キャピタリズム」の暴走が地球規模の格差社会を生み出す。アメリカ型資本主義への警告の書。

目次

日本語版への序文
献辞
イントロダクション

第1章 ドイツ型資本主義モデルの終焉
貯蓄から投資へ
護送船団方式の崩壊
カネがすべての金融資本主義

第2章 株主が握る力、その理論と実践
株式擬似民主主義という幻想
ヨーロッパの教義vsアメリカの神話
コーポレート・ガバナンス誕生の舞台裏
株式会社とは何か
絶対化する株主の権力

第3章 株主とは何者か?
世界の株主たち
蔓延する国際的格差社会
株式が生み出すいびつな所得格差
「万国の株主よ!団結せよ」
高齢化社会、機関投資家の台頭、社会的連帯感の喪失
モノ言う株主、ファンド・マネージャー
資本市場とコーポレート・ガバナンス

第4章 市場と経済成長
拡大する市場主義が生み出す功罪
弱体化する国家、単一モデルを目指す世界
金融市場の権力構造
宣教師となった機関投資家
株主資本利益率(ROE)の罠
市場が経済活動を破壊する
企業の寡占化とM&Aの真相
金融専門家によるマネー・ゲーム
国の役割を問う

第5章 何をすべきか?
「企業の社会的責任」は単なる飾り
世界規模で暴走する市場経済の行く末
トータル・キャピタリズムに対する提言

結論
万国の市民よ!団結せよ

訳者あとがき
索引

著者紹介

著者
ジャン・ペイルルヴァッド
1939年、フランス、マルセイユ生まれ。フランスのトップ・エリート校、エコール・ポリテクニク(理工科学校)卒業。1981~1983年には、仏社会党政権下、首相官房副長官に就任。その後、大手国有金融機関(スエズ金融グループ、UAP保険等)のCEOを勤め、1993年11月には、破綻寸前にあったクレディ・リヨネ銀行の会長兼CEOに就任し、同銀行の再建、上場を果たした。
現在、国際ビジネスコンサルタントとして活躍中。企業のM&Aなど金融問題に関するご意見番としても知名度が高い。大の親日家。


訳者
林 昌宏(はやし まさしろ)
翻訳家
訳書に、『コーヒー、カカオ、コメ、綿花、コショウの暗黒物語』。


監修者
宇野 彰洋(うの あきひろ)
カリヨン銀行東京駐在員事務所首席代表


山田 雅俊(やまだ まさとし)
カリヨン銀行東京支店ファイナンシャル・アドバイザリー)