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東アジア経済戦略 文明の中の経済という視点から

東アジア経済戦略 原洋之介 著

原洋之介 著

発売日:2005.10.07
定価:2,090円
サイズ:四六判
ISBNコード:4-7571-4130-0

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この本の内容

ベトナム、ラオス支援に深く関わる日本のアジア学研究の泰斗が描き出す日本のアジア支援の道筋。「正義は常に我にあり」と信じ込むアメリカ・中国という二大文明の狭間で、日本はどのように振る舞うべきか。

目次

1 二つの帝国型大文明の狭間で漂流する日本
  1 「東アジア」という地域概念は有効か
  2 司馬遼太郎のアメリカ・中国文明論
  3 帝国型文明の荒々しさ
  4 帝国型文明の圧力下での日本の選択
  5 世界文明の中の日本とは

2 東アジアの中での日本の戦略
  1 東アジア経済統合に関して本当は何が問題なのか
  2 日本と東アジアとの経済関係
  3 自由貿易地域FTAという地域主義の枠組み
  4 FTAを超えた地域主義的枠組み作り
  5 東アジア経済連携の最大の問題点
  6 日本の国家戦略とは

3 一色には塗りつぶせない世界の文明地図
  1 イラク戦争をはじめたアメリカ
  2 二〇世紀後半におけるアメリカの世界戦略
  3 アメリカが描き出している世界地図
  4 アメリカの覇権と地域主義の動き
  5 西ヨーロッパ世界の歴史的多様性
  6 アメリカ文明の例外性
  7 中国社会秩序の特異性
  8 日本文明の個性

あとがき
参考文献

著者紹介

原 洋之介(はら ようすけ) 1944年生まれ。農学博士。東京大学東洋文化研究所教授。1994年度大平正芳賞受賞。主著に『エリア・エコノミックス』『グローバリズムの終宴』『新東亜論』『新版 アジア経済論』(編著)(NTT出版)、『現代アジア経済論』『開発経済論 第二版』(岩波書店)などがある。