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茶ともてなしの文化 

茶ともてなしの文化 角山榮 著

角山榮 著

発売日:2005.09.12
定価:2,420円
サイズ:四六判
ISBNコード:4-7571-4125-4

品切れ

この本の内容

商品としての「茶」の流通とともに「もてなし」という文化行為が、イギリスや日本でどのように再評価されたのかを検討する。茶を中心とする人間関係から読み解く社会文化論。

目次

はじめに

序章 日本の茶のルーツ、その謎に迫る

第ー章 茶のグローバル化――文化としての茶、健康飲料としての茶
  1 日本で茶を発見したヨーロッパ人
  2 西洋人が発見した茶の湯文化とは何か
  3 ティーの普及で死亡率が低下した英国

第二章 英国紅茶文化の成立を再考する
  1 薬草としての茶が文化として成立するまで
  2 紅茶文化の原像とアジア的価値への憧れ
  3 英国の朝食はなぜ豪華なのか

第三章 戦後大きく変貌した家庭の紅茶
  1 紅茶(ティー)に迫るコーヒーの進出
  2 紅茶からコーヒー、そしてソフトドリンクへ
  3 家庭での食事が減った英国人
  4 紅茶文化はどこへ行くのか

第四章 日本の「茶の間」は甦るのか
  1 新しい社会は「社交社会」
  2 新時代の「茶の間」を求めて
  3 変化する人間関係ともてなしの心

第五章 日本の人間関係主義を考える
  1 戦後日本の工業化は「奇跡」か
  2 日本の「奇跡」を解くカギ

第六章 ホスピタリティーが二十一世紀の平和な世界を創る
  1 ホスピタリティー(もてなし)産業の登場
  2 茶の心は「ふれあい」と「もてなし」の心

終章 茶の文化と人間関係を大切にする生き方

人間のぬくもり――あとがきに代えて

参考文献

著者紹介

角山 榮(つのやま さかえ) 1921年生まれ。堺市博物館館長、和歌山大学名誉教授。京都大学経済学部卒業。和歌山大学経済学部教授、同大学長、奈良産業大学教授を経て、93年より現職。主な著書に『茶の世界史』『時計の社会史』(ともに中公新書)、『生活史の発見』(中央公論新社)、『アジアルネサンス』(PHP研究所)『堺―海の都市文明』(PHP新書)等他多数。