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美と礼節の絆 日本における交際文化の政治的起源

美と礼節の絆 池上英子 著

池上英子 著

発売日:2005.07.11
定価:4,620円
サイズ:A5判
ISBNコード:4-7571-4116-5

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この本の内容

ネットワークとシヴィリティをキーワードに、美(=近世の伝統的文化)が如何にしてシヴィリティを生み出し、それが日本人の政治意識やアイデンティティに影響を与えてきたかを分析した渾身の日本文化論。

目次

序 美の国日本と徳川ネットワーク革命
1 市民社会なき市民的礼節
2 創発特性としての文化とアイデンティティー
3 美のパブリック圏の中世的起源
4 中世後期における座の芸能の変容
5 徳川の国家形成と、美のパブリック圏の変容
6 美的社交の徳川的形態
7 俳諧、その「弱い紐帯」がもつ強さ
8 詩とプロテスト
9 暗黙のコミュニケーションと日本の民族アイデンティティー
10 浮世からのカテゴリカルなプロテスト
11  徳川の商業出版とプロトモダン文化
12 美─徳川の手引書に見るエチケットとマナー
13  美の国日本の誕生
エピローグ

著者紹介

池上 英子(いけがみ えいこ) ニュースクール大学大学院社会学部教授。同大学院社会変動研究所所長。 東京生まれ。お茶の水女子大学卒業後、日本経済新聞社勤務を経て筑波大学大学院地域研究科修士課程修了、ハーバード大学社会学部博士課程で学ぶ。イエール大学大学院社会学部教授、プリンストン高等研究所研究員を歴任、1999年より現職。専攻は歴史社会学、社会理論、文化社会学。 池上英子の本 名誉と順応 サムライ精神の歴史社会学