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現代日本政治の基層 

現代日本政治の基層 猪口孝 著

猪口孝 著

発売日:2002.02.15
定価:3,520円
サイズ:四六判
ISBNコード:4-7571-4035-5

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この本の内容

現在、世界では三つの国際秩序形成原理が競争している。第一の原理は主権国家間の政治であり、第二の原理は人民主権を軸とする。第三の原理は主権が喪失していることを前提とした考え方だ。2001年9月11日に米国を襲った空前のテロは、第二の原理が地球上に深化していくなかで醸成される第三の原理が、第一の原理と真っ向から激突したものと考えられる。どの国も三つの原理が錯綜する難しいゲームを解こうとしている。(本文より)

目次

はじめに
世界秩序形成の原理と日本政治の基層――現代日本政治の外交論の基本
種子島時尭からプラザ合意まで
官僚制の歴史からみる日本政治――徳川時代から今日まで
国際化時代の日本官僚制――「牧民官」型官僚の養成で事足りるのか?
政権党としての自民党
選挙と公共政策――一等優位体制化の多元的競争政治の実証分析
東アジアの政治体制比較
日米同盟からみた日本政治――新しい概念化による分析と展望
日本政治の外交能力
日本に国際協調は可能か――岐路に立つ日本外交
おわりに

著者紹介

猪口孝(いのぐち・たかし)
中央大学教授、東京大学名誉教授。専門は、政治学、国際関係論。
著書に『国際政治の見方』(ちくま新書)、『シリーズ国際関係論(5)国際関係論の系譜』(東京大学出版会)、『トンボとエダマメ論』『英語は道具力』(ともに、西村書店)など多数あり。