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統計学 

統計学 小尾恵一郎/尾崎巖/松野一彦/宮内環 著

小尾恵一郎/尾崎巖/松野一彦/宮内環 著

発売日:2000.02.03
定価:4,180円
サイズ:A5判
ISBNコード:4-7571-2035-4

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この本の内容

統計学的認識の本質を理解できるように、母集団概念、確率概念の頻度解釈、母集団からの標本抽出と標本による母集団の統計的推測・検定の考え方について、抽出実験を実際におこなってわかりやすく解説する。

目次

はしがき
新装版へのはしがき
第1章 序論――実証分析法の学
 1.本書のねらい
 2.統計学の生い立ち
 3.統計的方法の諸分野への適用と発展
 4.広い視野からの統計的分析
 5.この本の叙述のしかた
 6.観測誤差の処理
第2章 統計的規則性と確立
 1.耳慣れた言葉「確立」
 2.確立の頻度解釈
第3章 観測値の変動メカニズムにかんする理論と母集団の関係――理論と観測
 1.観測値の発生するメカニズム
 2.消費額の母集団とは?
 3.「消費額χの母集団」について
 4.統御実験の意味
 5.標本と標本特性値の分布
 6.「おなじ性質の貨幣」にかんする補足
 7.全数調査と部分調査の関係についての補足――「有限母集団」
第4章 母集団分布の特性値とその推定――すべての系統的因子が一定値に統御されている場合
 1.母集団分布の特性値――積率
 2.標本分布の特性値
 3.母平均の推定
 4.母分散σ2の推定
 第4章 補論
第5章 母集団分布の特性値にかんする仮説の検定――すべての系統的因子が一定値に統御されている場合
 1.母平均mにかんする仮説Hの検定
 2.二つの母集団の平均m1とm2の差の有無の検定
 3.二つの母集団の分散σ1とσ2mp相等にかんする検定
 第5章 補論
第6章 回帰分析――母集団分布の特性値とその推定および検定
 1.回帰方程式とそのパラメタ――はじめに
 2.線型回帰方程式のパラメタの推定
 3.線型回帰方程式のパラメタにかんする検定
 第6章 補論
第7章 重回分析――母集団分布の特性値とその推定および検定
 1.重回帰方程式とそのパラメタの推定
 2.パラメタの推定値の分布
 3.重回帰係数にかんする推論
 4.独立変数が多数個ある場合のまとめ
 5.応用例
第8章 観測誤差の問題――ショックモデルとエラーモデル
 1.ショックモデルとエラーモデル
 2.エラーモデル
 3.観測誤差の源泉
 4.観測誤差のある場合の回帰方程式のパラメタの推定
 5.資料発生メカニズムをめぐる補論
第9章 離散型変数の回帰分析
 1.プロピット分析(Probit analysis)
 2.プロビット分析の手続き
 3.回帰方程式の確率的性質と式の背後にある理論の確率的性質との関係
 4.回帰方程式の解析的な形と式の背後にある理論構造の関係
 5.Probit(プロビット)分析のパラメタ
 6.Logit(ロジット)分析の場合
 7.最尤法による推定
 8.経済分析における事例――理論構成の自律度がさらに高い場合
 9.統計的方法をより有効にするために
第10章 2次元確率分布
 1.複合実験
 2.2次元確率分布
第11章 統計的従属性
 1.統計的従属性
 2.相関関数についての推論
第12章 多変量解析の諸概念
 1.実験の型と分布の手順
 2.多次元確率分布
 3.平均・分散・共分散の推論
第13章 主成分分析・正準相関分析
 1.主成分分析
 2.正準相関
付表
索引

著者紹介

小尾 恵一郎(おび けいいちろう)
1927年生まれ。1997年物故。1950年慶應義塾大学経済学部卒業。慶應義塾大学名誉教授。労働供給・需要関数の理論と計測、重層的労働市場モデルにかんする論文等多数。
尾崎 巖(おざき いわお)
1927年生まれ。1950年慶應義塾大学経済学部卒業。慶應義塾大学名誉教授。産業連関論および生産関数の理論と計測にかんする論文等多数。
松野 一彦(まつの かずひこ)
1946年千葉県生まれ。1969年慶應義塾大学経済学部卒業。中央大学商学部教授。計量経済学、統計学に関する諸論文多数。
宮内 環(みやうち たまき)
1955年栃木県生まれ。1984年慶應義塾大学経済学部卒業。慶應義塾大学経済学部助教授。労働供給、労働市場分析に関する諸論文。