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ネットワーク時代の合意形成 

ネットワーク時代の合意形成 木村忠正/土屋大洋 著

木村忠正/土屋大洋 著

発売日:1998.11.01
定価:3,080円
サイズ:A5判
ISBNコード:4-7571-0006-X

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この本の内容

ヒト、モノ、資本、情報の流通が世界的規模で拡大するにしたがって、多国籍企業など国家政府を規模として越える主体が出現し、国家政府の役割は相対的に低下してきているいま、私たちは国家政府に社会的問題を委ねるのではなく、自ら主体的に問題に関与し、合意形成を行う回路を構想するべきであろう。本書では、ネットワークを活用した情報公開法、プライバシーに関わる問題、問題となった通信品位法(CDA)など、アメリカにおける問題を事例として検討しつつ、新しいモデルとして「情報化先進国」の北欧の現状を紹介し、日本の情報化における課題を明らかにする。

目次

第1章 ネットワーク時代の合意形成
第2章 インターネット・ガバナンス
第3章 インターネットと情報公開法
第4章 エレクトロニック・プライバシーの危機
第5章 アメリカの通信品位法に見るサイバースペースの合意形成
第6章 WTOにおける新しい情報通信の枠組み作り
第7章 日本社会の課題
第8章 ボランタリー・コミットメントを支えるソーシャルデザイン

著者紹介

木村忠正(きむら・ただまさ)
東京大学大学院総合文化研究科助教授(超域文化科学専攻・文化人類学)。
著書に『デジタルデバイドとは何か』(岩波書店)、『オンライン教育の政治経済学』(NTT出版)などがある。

土屋大洋(つちや・もとひろ)
慶應義塾大学大学院政策メディア研究科准教授兼総合政策学部准教授、マサチューセッツ工科大学(MIT)国際関係研究所客員研究員。専門は国際関係論、情報社会論、公共政策論。
著書に『情報による安全保障』『情報とグローバル・ガバナンス』(ともに慶應義塾大学出版会)、『ネット・ポリティックス』(岩波書店、第19回テレコム社会科学賞受賞)、『ネットワーク・パワー』(NTT出版)などがある。