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バルカンの亡霊たち 

バルカンの亡霊たち ロバート・D・カプラン 著

ロバート・D・カプラン 著

宮島直機/門田美鈴 訳

発売日:1996.07.17
定価:2,136円
サイズ:四六判変型
ISBNコード:4-87188-624-7

品切れ

この本の内容

ユダヤ系アメリカ人ジャーナリストの鋭い視線がとらえる、置き去りにされた民族の感情と、その背後にひそむ歴史。

目次

プロローグ 聖人、テロリスト、血、聖水

第1部 ユーゴスラビア――バルカン史への序曲
  1章 クロアチア――「彼らが天国へ行けるように」
  2章 セルビア発祥の地コソボとアルバニア人――バルカンの「西岸地区」
  3章 マケドニア――「星の世界を求める手」
  4章 「白い砦」と預言者

第2部 ルーマニア――ラテン民族の受難劇
  5章 ブカレストのアテネ・パレス・ホテルにて
  6章 ドナウ川の河口にて
  7章 モルだビア地方――「憎しむことしか知らない人々」
  8章 ドラキュラ城の向こう――ブコビナ地方の「絵の修道院」
  9章 トランシルバニアの声
  10章 トランシルバニアの物語
  11章 さらばルーマニア――ティミショアラとブカレスト

第3部 ブルガリア――共産党とビザンチン帝国の伝統
  12章 「お互いの体のぬくもり」
  13章 友情の代償
  14章 悪いものと善いもの

第4部 ギリシャ――採用の愛人にして東洋の花嫁
  15章 さらば、テッサロニキ
  16章 「教えてくれ、ゾルバ。ダンスを教えてくれ」
  17章 『秘史』エピローグ――アドリアノーブルへの道

訳者あとがき

著者紹介

ロバート D・カプラン(Robert D・Kaplan)
ジャーナリスト。『ジ・アトランティック』誌などに、40カ国以上の国についてレポートを書く。特に1980年代から90年代初めにかけて、バルカン違法に訪れる危機について、いちはやく警告を発する記事を書いた。15年間に及ぶ外国生活をへて、現在妻子とともにワシントン州に在住。
著書に、アフガニスタンの戦争を描いた『Soldiers of God』などがある。

訳者
宮島 直機(みやじま なおき)
中央大学法学部教授。ヨーロッパ史、特に東欧史に関心をもつ。
著書に『ポーランド近代政治史研究』(中大・生協出版局)などがある。

門田 美鈴(かどた みすず)
フリーライター。翻訳家。
訳書に『人生の贈り物』、『1分間意思決定』『365日をどう生きるか』(ダイヤモンド社)などがある。