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モラル・エコノミー インセンティブか善き市民か

モラル・エコノミー サミュエル・ボウルズ 著

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サミュエル・ボウルズ 著

植村博恭/磯谷明徳/遠山弘徳 訳

発売日:2017.03.22
定価:3,300円
サイズ:A5判
ISBNコード:978-4-7571-2358-8

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この本の内容

経済学と社会思想のパラダイムシフト。

本書の著者サミュエル・ボウルズは、進化社会科学に基づくミクロ経済学を発展させてきた、日本でも著名な世界的経済学者である。これまで日本ではラディカル・エコノミストとして紹介されることが多かったが、ボウルズの本質はむしろリベラル派である。本書には、近年の行動科学やミクロ経済学の研究をもとにアメリカ的なリベラリズムを発展させた、ボウルズの奥深い経済思想が鮮明に示されている。

書評掲載情報

日本経済新聞 朝刊 (2017年06月03日付)
朝日新聞 (2017年05月21日付)

目次

序文
第1章 ホモ・エコノミクスに関する問題
第2章 悪党のための立法
第3章 道徳感情と物質的利害
第4章 情報としてのインセンティブ
第5章 リベラルな市民文化
第6章 立法者のジレンマ
第7章 アリストテレスの立法者の使命
補遺
原註

著者紹介

【著者】
サミュエル・ボウルズ (Samuel Bowles)
1939年生まれ。サンタフェ研究所アーサー・シュピーゲル研究教授・行動科学プログラムディレクター。50年以上にわたり、ミクロ経済学のイノベーターとして研究・教育活動を行ってきた。ハーバード大学経済学博士。ハーバード大学准教授、マサチューセッツ大学教授、シエナ大学教授を経て現職。日本語訳されている著書として、教育の経済学へのネオ・マルクシアン・アプローチの適用を試みた『アメリカ資本主義と学校教育』(1976) (ハーバート・ギンタスとの共著)、80年代の右派経済学に対抗する民主的代替政策を提起する『アメリカ衰退の経済学』(1983)、サンタフェ研究所での行動科学と複雑系の共同研究を通して、ワルラシアン・パラダイムに代替する「進化社会科学」という新しいパラダイムを構想した『制度と進化のミクロ経済学』(2004)、そして再びギンタスとの共著である『協力する種』(2011)などがある。


【訳者】
植村博恭
1956年生。横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授。専攻は比較制度分析・マクロ経済分析。著書=Boyer,R., Uemura,H. and Isogai,A.(eds.) Diversity and Transformations of Asian Capitalisms, Routledge, 2012. 植村博恭・宇仁宏幸・磯谷明徳・山田鋭夫編『転換期のアジア資本主義』藤原書店など。訳書=ボウルズ『制度と進化のミクロ経済学』共訳、NTT出版、2013年など。

磯谷明徳
1956年生。九州大学大学院経済学研究院教授。専攻は制度経済学・進化経済学。著書=Boyer,R., Uemura,H. and Isogai,A.(eds.) Diversity and Transformations of Asian Capitalisms, Routledge, 2012. 植村博恭・宇仁宏幸・磯谷明徳・山田鋭夫編『転換期のアジア資本主義』藤原書店など。訳書=ボウルズ『制度と進化のミクロ経済学』共訳、NTT出版、2013年など。

遠山弘徳
1959年生。静岡大学人文社会科学部教授。専攻は社会経済論。著書=『資本主義の多様性分析のために:制度と経済パフォーマンス』ナカニシヤ出版、2010年など。訳書=ボウルズ/ギンタス『平等主義の政治経済学:市場・国家・コミュニティのための新たなルール』大村書店、2002年など。