NTT出版　NTT Publishing Co.,Ltd.

44号　2003年春

【特集=コミュニケーションの現在・2003】
■ヴィリリオの新たな「事故の美術展」--Ce qui arrive (Unknown Quantity)/「Ce qui arrive」の衝撃--「全面的事故」の時代と芸術の可能性……塚原史→p. 6
■シニシズムと動物化を超えて……[鼎談]東浩紀+斎藤環+大澤真幸→p. 17
■作者と読者は小説で何を共有するか……保坂和志→p. 70
■多面的な世界で「真実」をつかむために--現代ドキュメンタリー考……森達也→p. 76
■音楽の起源と小鳥の歌--生物音響学のアプローチ……岡ノ谷一夫→p. 94
■リアリティを超えて--現代幾何学の冒険……深谷賢治→p. 100
■三つの未来とその連鎖--哲学的時間論の挑戦……入不二基義→p. 108
■創発する「知」のコミュニティ--「21世紀COEプログラム」を端緒に考える……渡辺保史→p. 123
■コンピュータ科学の現在→p. 54
コンピュータの忘れもの……星野力/量子コンピュータ……西野哲朗/分子コンピューティング……萩谷昌己/コンピュータと純粋数学の幸せな関係作り……阿原一志/人工知能はあと五十年でアトムになる??……松原仁/未踏領域の探究……竹内郁雄
■ヴァーチュアル・リアリティの現在→p. 82
三次元空間メディアの実現……苗村健/テレイグジスタンスの今日までとこれから……前田太郎/VRと身体感覚……岩田洋夫/SFXと複合現実感……田村秀行/MR、モバイル、ユビキタス……廣瀬通孝
■ミュージアムとコミュニティの新しい関係→p. 114
水戸芸術館における来館者との関わりについて……逢坂恵理子(水戸芸術館)/インスピレーション空間としてのミュージアムを目指して……境真理子(日本科学未来館)/メディアテークはミュージアムか?……奥山恵美子(せんだいメディアテーク)/パレ・ド・トーキョーの活動とコミュニティについて……三木あき子(パレ・ド・トーキョー現代創造サイト)

【トレンド・ミックス】
■[Books]作者、読者、メディア--見えざる手の神話--『文学者はつくられる』『メディアの中の読者』『大衆新聞がつくる明治の〈日本〉』……石原千秋→p. 130
■[Film]『K-19』ニ搭乗セヨ/または、〈世界精神〉のススメ--『K-19』……青山真治→p. 132
■[Music]頽廃音楽の凱旋--クジェネクのオペラ《ジョニーは演奏する》など……長木誠司→p. 134
■[Socio-economics]二本腕のスロットマシン--二者択一状況で有利な選択はできるか……小島寛之→p. 136
■ついに邦訳された『〈帝国〉』とますます旺盛なネグリ……小林浩→p. 140
■ムナーリから世界の新鋭作家まで--手の込んだ愉しい本の出版社コライーニ……柳喜悦→p. 141
■スウィング新発見--マヌーシュ・スウィングなど……松山晋也→p. 142
■ロボット系アニメ再起動……針谷周作→p. 143
■ゴダール・イン・ジャパン……相田冬二→p. 144

【特別記事】
■池田亮司『op.』……佐々木敦→p. 169

【連載】
■片隅の啓蒙 02:大きな物語の普及と腐朽……稲葉振一郎→p. 145
■生命と文明のはざまで 03:インターネット的学際知?[ゲスト]山形浩生……佐倉統→p. 150
■坂本龍一 skmt2 04……後藤繁雄+中島英樹→p. 161

【展覧会レヴュー】
■間隙を擦り抜けるとき--リベスキンドのリアリティ　ダニエル・リベスキンド展……小松崎拓男→p. 178