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電子貨幣論 

電子貨幣論 西垣通/NTTデータ システム科学研究所 編

西垣通/NTTデータ システム科学研究所 編

発売日:1999.06.13
定価:2,420円
サイズ:四六判
ISBNコード:4-7571-0020-5

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この本の内容

電子マネーは社会秩序を変えるか。本書は「電子貨幣」をキータームとして、その可能性と経済・社会への影響を根底から問う異色の論集。

目次

はじめに
第1章 電子マネーの貨幣論
 1.貨幣とは何か
 2.電子貨幣の可能性
第2章 電子マネーは経済秩序を変えるか
 1.はじめに
 2.新型貯金としての電子マネー
 3.電子マネーの潜在的可能性
 4.おわりに
第3章 電子マネーは金融政策を変えるか
 1.金融政策の仕組み
 2.様々な電子マネー
 3.電子マネーと金融政策
 4.変容のシナリオ
第4章 電子マネーは「国境」を越えるか
 1.電子マネーに対する認識
 2.電子マネーは国家の枠組みを越えるか
 3.社会・企業環境の変革
第5章 電子マネーと情報社会化シミュレーション
 1.電子マネーによる社会的問題
 2.情報システムは現実社会のシミュレーション
 3.社会システムの「境界」について
 4.社会的問題の解釈
第6章 電子マネーは「究極の貨幣」か
 1.カジノ資本主義
 2.国境を越える電子マネー
 3.情報技術があばきだす貨幣の危うさ
 4.贈与の経済学
 5.「贈与」と「市場」との共存のために
補論 電子マネー実用化への動向と課題
 1.概要
 2.電子マネーの構成要素と決済方式の相違点
 3.海外における電子マネーの動向
 4.日本における電子マネーの動向
 5.インパクトと課題
あとがき

著者紹介

西垣 通(にしがき とおる)
昭和23年東京都生まれ。
昭和47年東京大学工学部計数工学科卒業。日立製作所、スタンフォード大学にてコンピュータシステムの研究開発にたずさわったのち、明治大学教授を経て、現在、東京大学社会科学研究所教授。専攻は情報工学・情報社会論。
主な著作に「ペシミスティック・サイボーグ」(青土社)、「デジタル・ナルシス」(岩波同時代ライブラリー)、「思考機械」(ちくま学芸文庫)、「AI」(講談社現代新書)、「組織とグループウェア」(NTT出版)、「マルチメディア」