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新版 生命と場所 創造する生命の原理

新版 生命と場所 清水博 著

清水博 著

発売日:1999.03.03
定価:3,300円
サイズ:A5判
ISBNコード:4-7571-6002-X

品切れ

この本の内容

意味をもつ構造を自ら創出しつづける生命という複雑なシステムの原理を探って定評ある旧版を、全体として一つの筋を語った書となるよう全面的に改稿。その後の研究も追補。

目次

まえがき
第1章 生命の論理をさぐる
 生命をどう記述していくか
 自己組織とコヒーレンス
 生命関係学の課題
第2章 生命システムの複雑性――生命的共創へのアプローチ
 関係子、複雑な場所と場、情報創出の基本構造
 意味世界の論理とは何か
 生命関係学が設定する問題
第3章 生命の自己創出過程を解く
 意味的自律システムとしての生命
 意味創出プロセスを構成する
 解釈課程のダイナミクスと意味の創出
第4章 場所的関係の提唱
 生命関係学の構築法を求めて
 大脳――そのホロニック・コンピュータとしてのはたらき
 関係的創出の科学技術における場所的論理
補章 読者への手紙:生命の記述をする原理について
旧版あとがき
新版あとがき

著者紹介

清水 博(しみず ひろし)
1932年生まれ。
東京大学医学部薬学科卒業後、62年千葉大学文理学部助教授となり、64年ハーバード大学、スタンフォード大学留学。67年九州大学薬学部助教授、同大学教授を経て、76年東京大学薬学部教授。93年東京大学を退官し、金沢工業大学情報工学科教授として「場の研究所」を設立、同所長。東京大学名誉教授。[専門分野] 生命関係学。
主な著書]『生命に情報を読む』(三田出版会、86年)、『生命を捉えなおす・増補版』(中公新書、90年)、『生命と場所』(NTT出版、92年)、『生命知としての場の論理』(中公新書、96年)、『競争から共創へ─場所主義経済の設計』(岩波書店、98年)ほか。85年、毎日出版文化賞受賞。