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フリートレイド・ネイション イギリス自由貿易の興亡と消費文化

フリートレイド・ネイション フランク・トレントマン 著

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フランク・トレントマン 著

田中裕介 訳

新広記 解説

発売日:2016.11.30
定価:5,280円
サイズ:A5判
ISBNコード:978-4-7571-4334-0

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この本の内容

「自由貿易」は、いかにして生まれ、死んだか  

イギリス発祥の理念である「自由貿易」が、イギリスにおいて、大衆が主役となる文化の成長をいかに促したのか、そしてそれがいかに解体したのか、その歴史を物語として語る。今日の世界に浸透しているグローバリゼーションの初期段階である20世紀初頭、「自由貿易」は、経済的理念でありつつも大衆の心を掴み、イギリスという国のアイデンティティ形成に大きく寄与した。著者は「自由貿易」という経済的理念が、一般大衆の生活に入り込み、政治的に作用したその文化的光景をヴィヴィッドに描き出す。

書評掲載情報

日本経済新聞 朝刊 (2017年02月12日付)23面
読売新聞 朝刊 (2017年02月05日付)12面

目次

序章 自由貿易と政治文化

第一部 フリートレイド・ネイションの構築
 第一章 自由貿易物語
 第二章 パンとサーカス
 第三章 グローバル化の不安

第二部 フリートレイド・ネイションの解体
 第四章 分裂する消費者
 第五章 見える手
 第六章 利益喪失
 第七章 最期の日々

解説(新広記)

著者紹介

フランク・トレントマン (Frank Trentmann)
1965年生まれ。ドイツ・ハンブルグ出身。ハンブルグ大学、LSEで学んだあと、ハーバード大学で歴史学の修士・博士を取得。現在はロンドン大学バーベックカレッジ歴史学教授。イギリス史研究の新しい潮流である消費史のリードする研究者の一人。『オックスフォード消費史ハンドブック』(2012年、編者、)新刊に『物品の帝国(Empire of Things)』(Allen Lane,2016)がある。