ホーム > 書籍出版 > 戦間期日本の社会集団とネットワーク デモクラシーと中間団体

戦間期日本の社会集団とネットワーク デモクラシーと中間団体

戦間期日本の社会集団とネットワーク 猪木武徳 編著

猪木武徳 編著

発売日:2008.03.31
定価:5,170円
サイズ:A5判
ISBNコード:978-4-7571-4182-7

オンラインで購入

この本の内容

政治集団、メディア、経済団体、生活運動。マクロ(国家・市場)とミクロ(個人)との間に存在する「中間的集団」が、「戦間期日本」というコスモスの中で、「デモクラシーと市場経済」に与えた影響を探る。

目次

序 (猪木武徳)

第1部
第1章 昭和天皇・元老・宮中勢力の情報・ネットワークと政治(伊藤之雄)
第2章 戦間期日本の政・軍関係(吉沢英成)
第3章 帝国在郷軍人会と政治(戸部良一)
第4章 大正期における政治結社――黒龍会の活動と人脈(サーラ・スヴェン)

第2部
第5章 キャッスル事件をめぐる「怪情報」ネットワーク(佐藤卓己
第6章 新聞界における社会集団としての早稲田(河崎吉紀)
第7章 民族知の制度化――日本民族学会の成立と変容(福間良明)
第8章 戦間期日本における知識人集団――黎明会を中心に(武藤秀太郎)
第9章 戦間期の法思想と「団体」の理論構成(松田宏一郎)

第3部
第10章 戦間期における「財界」の形成(望月和彦)
第11章 戦間期日本の銀行間ネットワークと金融システム(岡崎哲二・澤田充)
第12章 「声価」概念と工業組合・輸出商(四方田)
第13章 小作争議から無産農民学校設立運動へ(猪木武徳)
第14章 電気業界関連団体の国民向け啓蒙活動(伊東章子)
第15章 母子衛生政策における中間組織の役割(斎藤 修)

著者紹介

猪木 武徳(いのき たけのり)
国際日本文化研究センター教授
京都大学経済学部経済学科卒業。東京大学大学院経済学研究科理論経済学専攻修士課程退学。マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了。Ph.D.大阪大学経済学部助教授、同大学経済学部教授を経て、平成14年より現職。専攻、労働経済学、経済思想、日本経済論。
〔著書〕 『ホワイトカラーの人材形成:日米英独の比較』 (小池和男氏と共編著)東洋経済新報社、『雇用政策の経済分析』 (大竹文雄氏と共編著) 東京大学出版会、『自由と秩序―競争社会の二つの顔』 中央公論新社、『経済成長の果実』(『日本の近代』第7巻) 中央公論新社『学校と工場―日本の人的資源』 (20世紀の日本7) 読売新聞社、『日本の雇用システムと労働市場』 (樋口美雄氏と共編著) 日本経済新聞社、他。


伊藤 之雄(いとう ゆきお)
京都大学大学院法学研究科・教授、日本政治外交史


吉沢 英成(よしざわ ひでなり)
甲南大学経済学部・教授/国際日本文化研究センター・客員教授


戸部 良一(とべ りょういち)
防衛大学校人文社会科学群国際関係学科教授、日本政治外交史


サーラ・スヴェン
東京大学教養学部附属教養教育開発機構・助教授、近現代日本政治史


佐藤 卓己(さとう たくみ)
京都大学大学院教育学研究科・助教授/国際日本文化研究センター・客員助教授


河崎 吉紀(かわさき よしのり)
同志社大学社会学部メディア学科・専任講師


福間 良明(ふくま よしあき)
香川大学経済学部地域社会システム学科・准教授


武藤 秀太郎(むとう しゅうたろう)
日本学術振興会・特別研究員


松田 宏一郎(まつだ こういちろう)
立教大学法学部政治学科・教授


望月 和彦(もちづき かずひこ)
桃山学院大学経済学部教授、国際日本文化センター客員教員


岡崎 哲二(おかざき てつじ)
東京大学大学院経済学研究科・教授


澤田 充(さわだ みつる)
名古屋学院大学経済学部経済学科・講師


四方田


伊東 章子(いとう あきこ)
国際日本文化センター・講師


斎藤 修(さいとう おさむ)
一橋大学経済研究所・教授