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ふたつのドイツ国鉄 東西分断と長い戦後の物語

ふたつのドイツ国鉄 鴋澤歩 著

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鴋澤歩 著

発売日:2021.03.25
定価:2,860円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-4358-6

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この本の内容

【 叢書「人文知の復興」 】   

「ヒトラー後」の二重の世界
風光明媚なヨーロッパ旅行に欠かせないドイツ鉄道。その前身となる旧ドイツ国鉄は、第二次世界大戦後の東西ドイツ分断の時代、DB(西ドイツ国鉄)とDR(東ドイツ国鉄)にわかれ、別々の道を歩む。そこには、近代技術を担い同時代を生きた二つの大組織の苦闘と、鉄道に人生をかけた人々の知られざるドラマがあった──。東西ドイツ分断、ベルリンの壁崩壊・再統一から約30年を経て、いま多くの史料から明らかにされる、もうひとつの戦後ドイツ史。

書評掲載情報

日本経済新聞 朝刊 (2021年5月8日付)

目次

はじめに 「あちら」と「こちら」の鉄道
第1章 占領下のドイツ・ライヒスバーン
第2章 ライヒスバーンの東西分断
第3章 1950年代・ベルリン・Sバーン
第4章 「ベルリンの壁」その後
第5章 ドイツ・ライヒスバーンの遺児
第6章 明日は突然ならず
おわりに 「あちら」も「こちら」も……

著者紹介

鴋澤 歩 (ばんざわ・あゆむ)
大阪大学大学院経済学研究科教授。1966年生まれ。大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程中退、在ベルリン日本国総領事館(当時)専門調査員などを経て現職。専門は近現代ドイツ経済史・経営史。博士(経済学)。 著書に『ドイツ工業化における鉄道業』(有斐閣、第50回日経・経済図書文化賞)、『鉄道人とナチス』(国書刊行会、第44回交通図書賞、第20回鉄道史学会・住田奨励賞)、『鉄道のドイツ史』(中公新書)、共著に『西洋経済史』(有斐閣アルマ)など。