コ・デザイン
デザインすることをみんなの手に
上平崇仁 著
上坊菜々子 装丁
- 発売日
- 2020.12.21
- 定価
- 2,970円
- サイズ等
- A5判 340ページ (並製)
- ISBNコード
- 978-4-7571-2384-7
内容
Overview

誰もがデザインすることを求められる時代に
デザインすることの思想と実践を深く掘りさげ
デザイナーにも、ノンデザイナーにもわかる言葉で
その役割と価値を説いた
いままさに“みんな"が求めていたデザイン書。
インターネットの誕生以降、メディアの双方向化、情報技術の加速化、価値観の脱中央集権化等の劇的な変化が起こり、生産者中心、行政中心、専門家中心といった、一方向による施策では、さまざまな課題に対応できなくなり、双方向による共創体制が求められています。
本書は、人々への参加を積極的に促すデザイン手法である、「コ・デザイン」の考え方とメソッドを説いた一冊です。企業における部門の縦割りをこえた取り組み、企業とカスタマーのコラボレーション、行政と住民の共同体制、教師と生徒のアクティヴ・ラーニング、等々の活動に役立つメソッドと、コ・デザインの国内外のさまざまな事例を紹介していきながら、著者独自のアイディアを展開していきます。
*コ・デザイン(CoDesign)とは?
デザイナーや専門家と言った限られた人々によってデザインするのではなくて、実際の利用者や利害関係者たちをプロジェクトの中に積極的に巻き込みながらデザインしていく取り組みのこと。Coは、接頭語で、「ともに」や「協働して行う」という意味。
目次
Index
はじめに
第1章 なぜデザインをひらくのか?
1・1 「つくる」と「つかう」の距離感
1・2 デザインは誰がすること?
第2章 デザインにできること、できないこと
2・1 なぜデザインを語ることは難しいのか?
2・2 デザインができること、できないこと
2・3 デザインのいま・むかし
第3章 いっしょにデザインするとは?
3・1 コ・デザインというアプローチ
3・2 なぜ、コ・デザインなのか?
3・3 「いっしょに」デザインの背景にあること
第4章 さあ、いっしょにデザインしよう
4・1 最初に考えること
4・2 What―なにをやるか?
コラム1 仲間とともにつくっていくゲストハウス
4・3 Who―だれとやるか?
コラム2 パートナーという視点で協働の学びをデザインする
4・4 When―いつやるか?
コラム3 事業転換のタイミングの中でデザインする
4・5 Where―どこでやるか?
コラム4 オーストラリア先住民たちによる民族の自己決定のためのプロジェクト
4・6 How―どうやるか?
コラム5 リビングラボを通してサービスのプロトタイピングを行う
第5章 うまくデザインできなかったら
5・1 他人と上手に協力しあうことができません
5・2 ビジネスとして成立させられません
5・3 みんなの考え方が相反しあい、決められません
5・4 文化的に向かないのではないでしょうか?
第6章 さあ、もういちどデザインしよう
6・1 デザインにおける「態度」の問題
6・2 みんなの創造性を高めるために
6・3 つくる仕組みをつくる
第7章 デザインすることは、ギブすること
7・1 「贈る」ことから生まれること
7・2 〈私〉と〈私たち〉の境界線
7・3 ここまでのまとめ
おわりに
注(巻末)?