善と悪のパラドックス

ヒトの進化と〈自己家畜化〉の歴史

リチャード・ランガム 著
依田卓巳 訳
コバヤシタケシ 装丁

発売日
2020.10.16
定価
5,390円
サイズ等
四六判 472ページ (上製)
ISBNコード
978-4-7571-6080-4

内容

Overview

「ジキルとハイドの人格をキメラのように併せ持つ人間。
その理由を〈自己家畜化〉という新たな仮説で解説した瞠目すべき進化論」
山極寿一氏(霊長類学者・京都大学前総長)推薦 

スティ―ブン・ピンカー(認知心理学者)
マット・リドレー(科学ジャーナリスト)他 絶賛! 

寛容と暴力の人類史

最も温厚で最も残忍な種=ホモ・サピエンス。協力的で思いやりがありながら、同時に残忍で攻撃的な人間の特性は、いかにして育まれたのか? 世界を舞台に活躍する人類学者が、〈自己家畜化〉という人間の進化特性を手がかりに、長年のフィールドワークから得られたエビデンスと洞察、人類学、生物学、歴史学、心理学の新発見にもとづき、人類進化の秘密に迫る。

目次

Index

はじめに 人間進化における善と悪 
第1章 パラドックス 
第2章 攻撃性のふたつのタイプ 
第3章 ヒトの家畜化 
第4章 平和を育む
第5章 野生動物の家畜化 
第6章 ヒトの進化におけるベリャーエフの法則 
第7章 暴君の問題 
第8章 処刑 
第9章 家畜化がもたらしたもの 
第10章 善と悪の進化 
第11章 圧倒的な力 
第12章 戦争 
第13章 パラドックス解消 

著者

Author

リチャード・ランガム (Richard Wrangham)
ハーバード大学生物人類学教授、ピーボディ博物館霊長類行動生物学主幹。著書に『火の賜物』(NTT出版)、『男の凶暴性はどこからきたか』(共著、三田出版会)など。

訳者

Trans.

依田卓巳 (よだ・たくみ)
翻訳家。訳書にランガム『火の賜物』をはじめ『宗教を生みだす本能』『使える脳の鍛え方』 (以上NTT出版)、『ザ・コピーライティング』(ダイヤモンド社)他多数。

書評情報

毎日新聞 朝刊 (2020年11月21日付)
日本経済新聞 朝刊 (2020年12月12日付)