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BIG BUSINESS(ビッグビジネス) 巨大企業はなぜ嫌われるのか

BIG BUSINESS(ビッグビジネス) タイラー・コーエン 著

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タイラー・コーエン 著

池村千秋 訳

飯田泰之 解説

発売日:2020.07.31
定価:2,970円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-2380-9

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この本の内容

いま、あえて大企業を擁護する。
米国の世論調査研究所による統計によると、大企業を「信用できる」と答えたのは国民全体の12%、「非常に信用できる」と答えたのはわずか6%であった。こうした大企業に対する信用度の低さの一方で、私たちはGAFA(Google・Amazon・Facebook・Apple)など巨大IT企業のサービスとプロダクトなしでは生活できなくなっている。Gmailを使わない人は少数派だし、フェイスブックやインスタグラムは、個人情報をリスクにさらしながら、私たちを虜にしてやまない。こうしたギャップが生じるのはなぜか。CEOの高額報酬は不当なのか。かつての超巨大企業である金融業界が成長できた理由は何か。テック企業はイノベーションをやめたのか。独占企業の力は本当に強まりすぎているのか──。米国で最も発信力のある経済学者タイラー・コーエンが、欧米社会で巨大IT企業・GAFAへの批判や規制が高まるいま、「企業とは何か」という問題に立ち戻り、私たちの素朴な疑問に答える注目の書。

書評掲載情報

日本経済新聞 朝刊 (2020年10月3日付)

目次

第1章 いま、あえて大企業を擁護する 
第2章 企業は個人よりも悪質なのか 
第3章 CEOの報酬は高すぎるのか 
第4章 仕事は楽しいか 
第5章 独占企業の力が強まりすぎている? 
第6章 テクノロジー企業は邪悪になったのか 
第7章 ウォール街は何の役に立っているのか 
第8章 政府は大企業にコントロールされている?
第9章 大企業が嫌われる理由 
補論 企業とは何か、なぜ働き手は不満なのか 
注/参考文献/解説

著者紹介

【著者】
タイラー・コーエン (Tyler Cowen (Ph.D.))
米国ジョージ・メイソン大学経済学教授・同大学マルカタスセンター所長。1962年生まれ。ハーバード大学経済学博士号取得。「世界に最も影響を与える経済学者の一人」(英エコノミスト誌)。人気経済学ブログ「Marginal Revolution」、オンライン教育プロジェクト「MRUniversity」を運営するなど、最も発信力のある経済学者として知られる。著書に全米ベストセラー『大停滞』『大格差』『大分断』(以上NTT出版)、『フレーミング』(日経BP社)など。

【解説者】
飯田泰之 (いいだ・やすゆき)
明治大学政治経済学部准教授。専門はマクロ経済学、経済政策。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。著書に『経済学講義』(ちくま新書)、『マクロ経済学の核心』(光文社新書)、『日本史に学ぶマネーの論理』(PHP研究所)、『これからの地域再生』(編著、晶文社)など。

【訳者】
池村千秋 (いけむら・ちあき)
翻訳家。訳書にグラットン+スコット『LIFE SHIFT』(東洋経済新報社)、コーエン『大停滞』『大格差』『大分断』、ボネット『WORK DESIGN』(NTT出版)、モレッティ『年収は「住むところ」で決まる』(プレジデント社)他多数。