ホーム > 書籍出版 > アナザーユートピア 「オープンスペース」から都市を考える

アナザーユートピア 「オープンスペース」から都市を考える

アナザーユートピア 槇文彦/真壁智治 編著

おススメ本

隈研吾という身体 大津若果 著 隈研吾という身体 大津若果 著 【 建築・都市レビュー叢書 第5弾 ...
フラジャイル・コンセプト 青木淳 著 フラジャイル・コンセプト 青木淳 著 【 建築・都市レビュー叢書 】 &nb...
営繕論 内田祥士 著 営繕論 内田祥士 著 【 建築・都市レビュー叢書 】 &nb...
モダニズムの臨界 北山恒 著 モダニズムの臨界 北山恒 著 【 建築・都市レビュー叢書 】 &nb...
妹島和世論 服部一晃 著 妹島和世論 服部一晃 著 【 建築・都市レビュー叢書 】 &nb...

槇文彦/真壁智治 編著

発売日:2019.03.02
定価:2,970円
サイズ:A5判
ISBNコード:978-4-7571-6077-4

オンラインで購入

この本の内容

「都市の余白」から、夢を描く! 
槇文彦の問いに、分野を超えた17名の論者が応答する  

建築家・槇文彦は近年の論考「アナザーユートピア」で、これまでのように建築から都市をつくるのではなく、「オープンスペース」――広場、路地、道、空き地、原っぱ、等――を中心につくることが、都市の未来、賑わい、人々の交流をつくるのではないかと主張し、都市・建築分野を超えて、多分野の人に取り組んでほしい課題として問題提起をした。

本書では、槇の問題提起を受け、さまざまなジャンルで活躍する若手からベテランまでの17人が、それぞれの角度から「オープンスペース」という概念を深めることで、2020年以降の日本の都市のあり方に一石を投ずる。

書評掲載情報

日本経済新聞 朝刊 (2019年4月13日付)
朝日新聞 朝刊 (2019年5月11日付)

目次

巻頭 アナザーユートピ――槇文彦
序論 「アナザーユートピア」への誘い――真壁智治


Ⅰ オープンスペースを考える
1 原っぱの行方――青木淳
2 オープンスペースの空間人類学――陣内秀信
3 オープンスペースとコミュニティ――広井良典
4 都市計画と広場――中島直人


Ⅱ オープンスペースを調べる
5 オーナーシップ、オーサーシップから、メンバーシップへ――塚本由晴
6 都市の「すきま」から考える――北山恒
7 誰のためのオープンスペースか?――平山洋介
8 法の余白、都市の余白――水野祐


Ⅲ オープンスペースをつくる
9 空であること――手塚貴晴・手塚由比
10 空き家・空き地と中動態の設計――饗庭伸
11 都市に変化を起こすグリーンインフラ――福岡孝則
12 オープンスペースを運営するのは誰か?――保井美樹


Ⅳ オープンスペースをつかう
13 100㎡の極小都市「喫茶ランドリー」から――田中元子
14 ストリートは誰のものか?――泉山塁威
15 身体の違いがひらく空間――伊藤亜紗
16 アートとオープンスペース――藪前知子


総論 「オープンスペース」から夢を描く――槇文彦
あとがき――真壁智治

著者紹介

【編著者】
槇 文彦 (まき・ふみひこ)
1928年、東京都生まれ。建築家、槇総合計画事務所代表。
東京大学工学部建築学科卒業、ハーヴァード大学大学院デザイン学部修士課程修了。その後ワシントン大学、ハーヴァード大学、東京大学で教壇に立つ。主な建築に、《ヒルサイドテラス》、《スパイラル》、《幕張メッセ》、《風の丘斎場》、《4WTC》など。日本建築学会賞、高松宮殿下記念世界文化賞、プリツカー賞、AIA(アメリカ建築家協会)ゴールドメダルほか受賞多数。著書に、『見えがくれする都市』(共著、鹿島出版会)、『記憶の形象』(筑摩書房)、『漂うモダニズム』(左右社)、『残像のモダニズム』(岩波書店)など。

真壁智治 (まかべ・ともはる)
1943年、静岡県生まれ。プロジェクトプランナー、M・T・VISIONS主宰。
東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修了。「建てない建築家」を標榜し、都市、建築、住宅分野のプロジェクトプランニングに取り組む。キュレーションに、建築絵本シリーズ「くうねるところにすむところ」、「建築・都市レビュー叢書」(NTT出版)など。著書に、『アーバン・フロッタージユ』(住まいの図書館出版局)、『カワイイパラダイムデザイン研究』(平凡社)、『ザ・カワイイヴィジョン』(2巻、鹿島出版会)、『応答 漂うモダニズム』、『建築家の年輪』(ともに、共編著、左右社)など。