使える脳の鍛え方

成功する学習の科学

ピーター・ブラウン/ヘンリー・ローディガー/マーク・マクダニエル 著
依田卓巳 訳
松田行正 装丁

発売日
2016.04.14
定価
2,640円
サイズ等
四六判 306ページ (並製)
ISBNコード
978-4-7571-6066-8

内容

Overview

本当の勉強法を知りたいのなら、この本は宝の山だ! ── 池谷裕二(東京大学薬学部教授)

最新の実証研究が解き明かす、驚くべき「記憶と学習の真実」。
「復習する」「同じ教科に集中して取り組む」「線引きを使い分ける」など、日本でも半ば通説的に正しいとされている学習方が、実は効率が悪いことが明らかに!
Amazon.comの教育・心理学部門で1位にもなった期待作。

【こんな人におススメ!】
・現場で必要な知識・スキルを効率よく習得し、実践に生かしたいビジネスパーソン
・現役で働き続けるために技能を磨きたい方
・実り多い指導を行い、生徒の力を最大限に引き出したい先生
・真の実力を身につけたい受験生・大学生

目次

Index

1章 学びは誤解されている
 本書の提言
 「経験的証拠」対「理論、教訓、直観」
 知識は「必要」条件だが「充分」条件ではない
 テストは計測手段か、学習ツールか
 まとめ

2章 学ぶために思い出す
 「振り返る」ことは練習のひとつ
 テスト効果/研究室でテスト効果を確かめる
 「現場」でテスト効果を確かめる
 テスト効果のさまざまな側面
 まとめ

3章 練習を組み合わせる
 集中練習の神話
 間隔練習
 交互練習
 多様練習
 判別力を身につける
 複雑な技術を学びやすく
 原則を幅広く応用する
 まとめ

4章 むずかしさを歓迎する
 学習のしくみ
 学習の幅を広げる──想起の手がかりを更新する
 「簡単」では効果がない
 なぜ努力は役立つのか
 「望ましい困難」を取り入れたほかの学習法
 「誤りなし学習」の神話
 生涯学習の一例
 望ましくない困難
 まとめ

5章 知っていると錯覚しない
 ふたつの知覚システム
 錯覚と記憶歪曲
 メンタルモデル
 能力不足で能力不足に気づかない
 判断を修正するためのツールと習慣

6章 「学び方」を越える
 「やってみて」学ぶ
 成功する知能
 ダイナミック・テスト
 構造を作る
 規則学習と先例学習
 まとめ

7章 能力を伸ばす
 神経の可塑性
 IQは変わるか
 脳は鍛えられるか
 成長の意識
 計画的な学習
 記憶のてがかり
 まとめ

8章 学びを定着させる
 学生へのアドバイス
 生涯学習者へのアドバイス
 指導者へのアドバイス
 トレーナーへのアドバイス

著者

Author

ピーター・ブラウン
アメリカのノンフィクション作家・小説家。
ヘンリー・ローディガー
ワシントン大学心理学部教授。
マーク・マクダニエル
ワシントン大学心理学部教授。

訳者

Trans.

依田卓巳(よだ・たくみ)
訳書に『宗教を生みだす本能』 (NTT出版)などがある。

書評情報

SUMISEI BEST BOOK 2016年9月号 (2016年07月01日付)
フレグランスジャーナル 2016年6月号 (2016年06月15日付)
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