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日本の都市のなにが問題か 

日本の都市のなにが問題か 山崎福寿 著

山崎福寿 著

発売日:2014.09.24
定価:2,640円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-2321-2

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この本の内容

少子高齢化が進む日本にとって、地方の過疎、防災、介護の問題は緊急の課題になっている。その問題を解決するために、都市の有効な活用は不可欠である。市場メカニズムを生かした都市の活用法と問題点を明解に論じる。

書評掲載情報

週刊金融財政事情(2015年4月20日号)
Journal of Financial Planning(2015年1月号)
週刊エコノミスト(2014年12月30日・2015年1月6日合併号)

目次

第1章 都市の集積と混雑
都市のイメージ
人口集積の便益
規模の経済性、消費の多様性と輸送費用
都市集積のコスト/都市の規模はどのように決まるのか?
都市は大きすぎるのか?
ピークロード料金制――望ましい混雑対策

第2章 都市の高度利用と都市環境
都市の集積と環境
人口移動と経済成長
都市と地方の賃金格差
東京への人口移動と容積率
オフィス・マンション市場の反応と都市政策
都心の人口密度
地価の低下と都心回帰
景観利益の保護に関する訴訟と新たな住環境対策
おわりに

第3章 賃貸住宅とマンションの法と経済学
はじめに
持家・借家の格差と借地借家法
借地借家法の改正と定期借家権
マンション法と建て替え問題
建て替え問題とマンションの価値
おわりに

第4章 住宅の品質向上と金融市場の役割
はじめに
情報の非対称性と住宅資産市場の欠陥
市場の連関性
リーマン・ショックと情報の非対称性
結論――住宅の品質を高めるために

第5章 土地・住宅の相続と介護
はじめに
相続税額の計算とその特徴
相続税と住宅の賃貸借市場
遺産と介護の交換
遺産と介護についての実証研究
サービス付き高齢者向け賃貸住宅と定期借家権の活用
おわりに

第6章 大災害対策と都市の復興
はじめに
木密地域が発生する社会的費用とその原因
木造住宅密集地域の解決手段
開発権の付与と強制収用
被災後の対策――救済と復興
おわりに

著者紹介

山崎福寿(やまざき・ふくじゅ)
1954年生まれ。日本大学経済学部教授。専門は都市・住宅の経済学。
著書に『金融のエッセンス』(有斐閣)、共著書に『土地経済学』(日本評論社)などがある。