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「場所」論 ウェブのリアリズム、地域のロマンチシズム

「場所」論 丸田一 著

丸田一 著

発売日:2008.12.22
定価:3,080円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-0249-1

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この本の内容

90年代にインターネットが急速に普及し、「ウェブ空間」や「ネット空間」と呼ばれる空間が現実世界に登場した。一方で場所が失われ、他方で新しい場所が生まれる。この場所を巡る複雑な事態を明らかにする。

目次

第1章 混在郷(ヘトロトピア)を生きる
1.地域から考える
2.実体を失った地域

第2章 場所とは何か
1.意識が降り立つ地盤
2.体験されている空間
3.認識論的空間と存在論的空間
4.「わたし」と「世界」の喪失

第3章 地域から遊離した空間
1.地域の場所性
2.求められる空間の過剰流動性

第4章 生きられたウェブ空間
1.新しい活動空間の登場
2.ウェブ空間に於(おけ)る「わたし」
3.ウェブ空間の情況的空間区分

第5章 ウェブ空間の比類なき空間特性
1.空間へ
2.表層:語りかけるインターフェース
3.同位:アウラを再現する同位空間
4.規律:アーキテクチャと呼ばれたウェブ空間の核心
5.原秩序:その奥に潜むデータの振る舞い

第6章 地域のロマンチシズム
1.帰らない現代
2.郷土へ

著者紹介

丸田一(まるた・はじめ)
評論家。
1960年生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。UFJ総合研究所主席研究員、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)教授、同副所長などを経て現職。
著書に、『ウェブが創る新しい郷土:地域情報化のすすめ』(講談社現代新書)、『地域情報化の最前線:自前主義のすすめ』(岩波書店)、『地域情報化認識と設計』(共編著、NTT出版)などがある。