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心が芽ばえるとき コミュニケーションの誕生と進化

心が芽ばえるとき 明和政子 著

明和政子 著

発売日:2006.10.18
定価:2,530円
サイズ:四六判
ISBNコード:4-7571-0200-3

品切れ

この本の内容

ヒトらしい心は、いつ、どのように、そしてなぜ、生まれるのか? ヒトの心の発達の道筋を、チンパンジーなどと比較した最新の実験や胎児の超音波映像をもとに探る。

目次

序章 心に見いだすヒトらしさ
ヒトらしさを捉える
心の進化
心が育つ道すじと進化

第一章 外界と出会う心 新生児の知覚世界
おなかの外の世界へ
赤ちゃんの心を探る
赤ちゃんには外界がどのように映っているのか
「モノ」と「他者」を区別する
モジュール 祖先から受け継いだ自動情報処理装置
赤ちゃん独自の知覚世界

第二章 他者と向きあう 誕生から二カ月まで
他者の視線を感じる
出生直後から見つめあう
表情を介したコミュニケーション
見つめあい、心を感じる

第三章 自分の心に気づく 生後二カ月を超えて
個別の他者に気づく
新生児模倣が消える理由
心を映し出すコミュニケーションへ
ヒトらしさへの飛躍
それぞれの種としての心へ

第四章 他者を通じて自己を知る
鏡に映る自分に気づく
自己の起源をさかのぼる
他者が気づかせる自己
模倣

第五章 胎内に芽ばえる身体と心
胎児という存在
胎児の能力
自分の身体を知る
胎児期の心の芽ばえ

終章 ヒトらしい心を携えて

あとがき
参考文献および図版出典リスト
索引

著者紹介

明和 政子(みょうわ まさこ)
1970年生まれ。
京都大学教育学研究科博士課程修了。教育学博士。日本学術振興会特別研究員、京都大学霊長類研究所研究員、京都大学文学研究科研究員を経て、現在、滋賀県立大学人間文化学科講師。
著書に『なぜ「まね」をするのか ― 霊長類から人類を読み解く』(河出書房新社、2004年)がある。