書籍出版
多元化する「能力」と日本社会 ハイパー・メリトクラシー化のなかで
発売日:2005.11.25
定価:2,530円
サイズ:四六判
ISBNコード:4-7571-4104-1
この本の内容
現在、日本においてメリトクラシー(業績主義)は過剰なまでの社会的要請を受けている。次々と現れる「落とし穴」を回避するには学力だけでなく、新しい能力が必要だが、能力とは何なのか? 第6回大佛次郎論壇賞奨励賞受賞!
目次
まえがき
序章 現代社会で求められる「能力」
一 今、私たちはどのような社会に生き始めているのか
二 近代社会の編成原理としてのメリトクラシー
三 ポスト近代社会の諸特質とメリトクラシーのゆらぎ
四 ハイパー・メリトクラシーとは何か
五 本書の構成
第一章 ハイパー・メリトクラシーの大合唱
――「人材」像をめぐる九〇年代日本の言説構造――
一 ハイパー・メリトクラシー言説への注目
二 経済界の掲げる「人材」像
三 「生きる力」から「人間力」へ――教育政策の基本理念
四 一般メディアにおける家庭教育指南ブーム
五 言説を相対化する必要性
第二章 「がんばる子ども」の作り方
――「能力」としての「努力」――
一 「努力」の変質?
二 「努力の社会学」
三 小中学生の「努力」の実態
四 「努力」の変質が意味するもの
第三章 高校生の「対人能力」
――「メリトクラシーの弛緩」の帰結――
一 「メリトクラシー」の凝縮としての日本の高校教育
二 高校生における「メリトクラシーの弛緩」――二つの二時点間比較研究から
三 日本の高校生の特徴――国際比較の観点から
四 現代高校生の「対人能力」
五 「メリトクラシー弛緩」後の高校生に浮かび上がるもの
第四章 生きるためのスキル
――「社会的地位」を左右するもの――
一 「社会的地位」の拡散
二 「ライフスキル」への着目
三 ライフスキルの分布と相互の関係
四 「ライフスキル」を左右する要因
五 「ライフスキル」が若者の「社会的地位」に及ぼす影響
六 青少年の「ライフスキル」の向上と「社会的地位」の獲得のために何が必要か
第五章 女性たちの選択
――自分が戦うか、子どもに戦わせるか――
一 ハイパー・メリトクラシーが増大させる母親の教育責任
二 子どもをもつか否か
三 子どもをもった上で働くか、働かないか
四 女性を「パーフェクト・マザー」圧力から解放する道はあるのか
第六章 ハイパー・メリトクラシーに抗うために
一 ハイパー・メリトクラシーという「圧力釜」
二 ハイパー・メリトクラシーへの対処の選択肢
三 「専門性」への期待
あとがき
参考文献
索引
序章 現代社会で求められる「能力」
一 今、私たちはどのような社会に生き始めているのか
二 近代社会の編成原理としてのメリトクラシー
三 ポスト近代社会の諸特質とメリトクラシーのゆらぎ
四 ハイパー・メリトクラシーとは何か
五 本書の構成
第一章 ハイパー・メリトクラシーの大合唱
――「人材」像をめぐる九〇年代日本の言説構造――
一 ハイパー・メリトクラシー言説への注目
二 経済界の掲げる「人材」像
三 「生きる力」から「人間力」へ――教育政策の基本理念
四 一般メディアにおける家庭教育指南ブーム
五 言説を相対化する必要性
第二章 「がんばる子ども」の作り方
――「能力」としての「努力」――
一 「努力」の変質?
二 「努力の社会学」
三 小中学生の「努力」の実態
四 「努力」の変質が意味するもの
第三章 高校生の「対人能力」
――「メリトクラシーの弛緩」の帰結――
一 「メリトクラシー」の凝縮としての日本の高校教育
二 高校生における「メリトクラシーの弛緩」――二つの二時点間比較研究から
三 日本の高校生の特徴――国際比較の観点から
四 現代高校生の「対人能力」
五 「メリトクラシー弛緩」後の高校生に浮かび上がるもの
第四章 生きるためのスキル
――「社会的地位」を左右するもの――
一 「社会的地位」の拡散
二 「ライフスキル」への着目
三 ライフスキルの分布と相互の関係
四 「ライフスキル」を左右する要因
五 「ライフスキル」が若者の「社会的地位」に及ぼす影響
六 青少年の「ライフスキル」の向上と「社会的地位」の獲得のために何が必要か
第五章 女性たちの選択
――自分が戦うか、子どもに戦わせるか――
一 ハイパー・メリトクラシーが増大させる母親の教育責任
二 子どもをもつか否か
三 子どもをもった上で働くか、働かないか
四 女性を「パーフェクト・マザー」圧力から解放する道はあるのか
第六章 ハイパー・メリトクラシーに抗うために
一 ハイパー・メリトクラシーという「圧力釜」
二 ハイパー・メリトクラシーへの対処の選択肢
三 「専門性」への期待
あとがき
参考文献
索引