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電力産業の経済学 

電力産業の経済学 穴山悌三 著

穴山悌三 著

発売日:2005.03.23
定価:4,400円
サイズ:A5判
ISBNコード:4-7571-2143-1

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この本の内容

電力産業の性質、歴史的経緯、制度改革を理論的・実証的に検討。自由競争市場下での電力の供給信頼度維持、「料金」から「価格」への概念変化などを経済学的視点で最新の産業像に迫る。

目次

0 はじめに

第1部 電力産業の特徴と公的規制

1 電力産業の基本的性質
1.1 電力産業の特徴
1.2 電気の「品質」と供給信頼度の考え方
1.3 「ネットワーク型産業」としての特性
1.4 自然独占性

2 わが国の電力産業の歴史的経緯
2.1 電気事業の発展
2.2 ネットワークシステムの発達と特徴
2.3 電気料金制度の発展
2.4 安全規制の推移
2.5 現在の産業組織

3 伝統的な規制理論と実務
3.1 電力産業に対する公的規制
3.2 伝統的な規範的料金理論
3.3 電気料金の実務
3.4 参入条件の理論

4 インセンティブ規制
4.1 インセンティブ規制の理論
4.2 ヤードスティック競争の理論

5 電気事業経営の成果と課題
5.1 これまでの電力間競争の成果
5.2 電気事業者の「安定供給」努力の成果と課題


第2部 新たなる時代の電力産業

6 電力産業の制度改革
6.1 諸外国における改革と課題
6.2 わが国における改革と課題

7 競争下での価格と料金
7.1 競争下でのネットワーク利用料金
7.2 「価格」の動きと説明手法
7.3 消費者の視点に立つ価格の考察

8 供給信頼度と設備投資
8.1 諸外国の事例に学ぶ教訓
8.2 電力自由化と投資確保の問題

9 原子力開発をめぐる諸課題
9.1 自由化の下での原子力発電
9.2 原子力立地の諸問題

10 望ましい電力供給システムのあり方(結語と課題)

参考文献
あとがき

著者紹介

穴山 悌三(あなやま ていぞう) 1987年、東京大学経済学部卒業、東京電力株式会社入社(現在に至る)。1996年、東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。2003-05年度、学習院大学経済学部特別客員教授(専任)。 研究分野:公益事業論、規制の経済学、エネルギー経済、産業組織論。日本経済政策学会、公益事業学会、日本経済学会、国際公共経済学会会員。 共著に、「電力産業の安全規制」(植草益編『社会的規制の経済学』NTT出版、1997年)、「電力産業」(植草益編『講座 日本の産業システム 第1巻 エネルギー』NTT出版、2004年)。