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ヨーロッパの統合とアメリカの戦略 統合による「帝国」への道

ヨーロッパの統合とアメリカの戦略 ゲア・ルンデスタッド 著

ゲア・ルンデスタッド 著

河田潤一 訳

発売日:2005.03.04
定価:3,520円
サイズ:A5判
ISBNコード:4-7571-4064-9

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この本の内容

ヨーロッパにはローマ以来一貫して「ひとつの欧州」という指向がある。その指向の揺れを糸口に、戦後のアメリカと欧州統合のパワーバランスを通観する。日本では窺い知れない歴史的経緯を読み解くテキスト。

目次

第1章 序論と基本的議論
第2章 米国の公的立場――1945-1997
第3章 欧州統合に対する米国の支持の動機
第4章 米国と欧州統合の開始――1945-1950
第5章 欧州統合に対する大西洋共同体の枠組み――1950-1960
第6章 大西洋共同体の枠組みに対するドゴールの挑戦――1960-1969
第7章 大西洋共同体の枠組みに対する欧州の経済的挑戦――1945-1972
第8章 ニクソン=キッシンジャーの再検討――1969-1976
第9章 カーターからクリントンまでの米国と欧州統合――1977-1997
第10章 米国の支持は欧州統合にとって重要であったのか
第11章 なぜいっそうの大西洋共同体の枠組みの統合がなかったのか
第12章 米国の「帝国」――比較の次元
第13章 過去、現在、そして未来

著者紹介

ゲア・ルンデスタッド(Geir Lundestad) ノルウェー・ノーベル・インスティテュート所長。専門は国際関係史、外交史。1945年生まれ。オスロ大学で修士号、トロムセ大学で博士号を取得。オスロ大学リサーチフェロー、トロムセ大学準教授、教授等を経て90年より現職。 この間、ハーバード大学、ウッドローウィルソン国際研究センター客員研究員、フェローを歴任し、91年よりオスロ大学特認教授。 著書に、The United States and Western Europe since 1945:From Empire by Invitation to Transatlantic Drift(2003)、East,North,South:Major Developments in International Politics 1945(2004)などがある。 河田 潤一(かわだ じゅんいち) 大阪大学大学院法学研究科教授。1948年神戸市生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業。神戸大学大学院法学科研究科、甲南大学法学部を経て、1998年より現職。 著書に、『比較政治と政治文化』(ミネルヴァ書房、1989年)、『現代政治学入門』(ミネルヴァ書房、1992年編著)、『政党派閥』(ミネルヴァ書房、1996年共編著)、『ハンドブック 政治心理学』(北樹出版、2003年共編著)、訳書に、ロバート・D・パットナム『哲学する民主主義』(NTT出版、2001年)などがある。