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論理なき帝国 

論理なき帝国 マイケル・マン　著

マイケル・マン　著

岡本至　訳

発売日：2004.12.10
定価：3,850円
サイズ：A5判
ISBNコード：4-7571-4079-7

品切れ

この本の内容

ブッシュ政権の戦略は新たなグローバルオーダーを導き出すことなく、むしろ無秩序な世界を現出させたと主張する著者は、それが如何にして法や人権、民主主義を蝕んでいったかを分析する。ブッシュ批判の理論的主柱。

目次

序章　新しい帝国主義
第一章　軍事大国
帝国と軍備/弱者の兵器/ほか
第二章　新しい帝国主義
自由資本移動と構造調整プログラム/階級的利害としての新自由主義/新自由主義と国家主権/ほか
第三章　政治分裂病
多国間協力による地政学的展開/不誠実な保護国/ほか
第四章　イデオロギーの亡霊
アメリカにおけるイデオロギーの源泉/宗教原理主義の興隆/帝国主義イデオロギーの衰退/ほか
第五章　対アフガニスタン戦争
代償つきの勝利/報復と捕虜/不完全な戦後平定/ほか
第六章　対(イスラム)テロリズム戦争
国家テロと国際テロの相違/国家テロと国際テロ/ほか
第七章　「ならず者」国家及び北朝鮮との戦争
北朝鮮――悪の呼称と、抑止政策への回帰という現実/クリントンの米朝枠組合意/ほか
第八章　イラク
石油と復讐/制裁と査察/周辺国の懸念/攻撃―軍事的成功/戦後処理―政治的敗北/ほか
第九章　新しい軍事中心主義

著者紹介

マイケル・マン
1942年英国マンチェスタ生まれ。オクスフォード大学で博士号を取得。エセックス大学上級講師、ロンドン大学政治経済学部講師を経て、1987年よりカリフォルニア大学ロサンジェルス校社会学部教授。専攻は歴史社会学。なお、本書によりアメリカ社会学会最優秀学術出版賞(1988年度)を受賞した。