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史林有声 中国歴史随想

史林有声 陳舜臣 著

陳舜臣 著

発売日:2003.06.20
定価:2,200円
サイズ:四六判
ISBNコード:4-7571-5041-5

品切れ

この本の内容

人間は判断に困ったとき過去の判例を検討し、具合が悪いときにはカルテを見るものだ。人類にとって歴史は、その判例やカルテにあたり、それは著者にとって「なぜ歴史を書くのか?」という問いへの答えでもある。

目次

題史林有声(史林有声に題す)
序 なぜ歴史を書くのか
1
 項羽と劉邦――明暗を分けた両雄
 諸葛孔明の秘密
 笑わん名裁判長
 大いなるモンゴル
 耶律楚材を書く
 成功生誕三七〇年に寄せて
 『天球は翔ける』の琵琶山
2
 交流の成果
 二十世紀のタブー一掃のとき
 想像力の翼
 栄えつづける道
 大衆に限りなく優しく
 晩節
 紫禁城こぼれ話
 景観雑感
 虎門の池
 草原と海洋の民に学ぶ
 日中両国の任務
 収復された香港
3
 三星堆文物
 芸術としての文字
 漢詩と書
 時間と距離のロマン――正倉院展をみて
 芭蕉と杜甫
 大いなる空間
 油滴天目茶碗――安宅コレクション東洋陶磁展から
 景徳鎮と宜興
 真贋をこえて
 胸中の逸気
 翡
4
 食と歴史
 甘諸
 琉球の食べもの
 美しい梅
 端午
 野生
 医食同源
 八珍主人
 木の実、そして臘八粥
 熊掌、駝峰
 春を待つ
5
 殷墟に匹敵する夏墟
 歴史に書かれなかった海辺の風景
 南の道
 古代の日中往還
 絹の道と海の道
 中国の歴史と情報
あとがき

著者紹介

陳 舜臣(ちん しゅんしん)
1924年(大正13年)、神戸に生まれる。大阪外国語学校(現、大阪外国語大学)印度語部卒業。61年『枯草の根』により江戸川乱歩賞を受賞し作家生活に入る。69年『青玉獅子香炉』により直木賞を受賞、以後数々の文学賞・文化賞を受賞する。日本芸術院会員。