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マンガの居場所 

マンガの居場所 夏目房之介/宮本大人/鈴賀れに/瓜生吉則/ヤマダトモコ 著

夏目房之介/宮本大人/鈴賀れに/瓜生吉則/ヤマダトモコ 著

夏目房之介 編

発売日:2003.04.21
定価:1,760円
サイズ:A5判
ISBNコード:4-7571-5039-3

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この本の内容

マンガコラムニスト夏目房之介氏と若手の研究者各氏によるコラボレーションは、マンガの「いま」を鋭く、かつ軽妙な文章で切り出している。マンガのおもしろさと奥深さに改めて気づく一冊。

目次

解題
マンガの現在を読む万華鏡
1998年
”マンガ”を語る言葉 「まんだらけ」というところ 香港漫画家は絵がうまい! 熱い言葉が同居する空間 相原コージ『一齣漫画宣言』の情報量 大城のぼるの仕事 『風の大地』に溶け込むコトバ さそうあきら『神童』の種あかし 少女マンガを「楽しむ」という事 中国の手塚治虫になりたい 想像力をかきたてるモノ マンガ展でマンガ家が注意すべきこと 顔の時代の劇画作品 香港で人気「行け!稲中卓球部」 <思い出>を描くということ マンガ世界化の時代 マンガと子ども部屋 語り継がれる劇画の帝王・梶原一騎
1999年
谷口ジロー『遥かな町へ』と私の仕事 辰巳ヨシヒロ、後ろむきの「大発見」 『ヒカルの碁』の指先 南伸坊の絶妙な怪奇譚 学年詩で学ぶマンガの読み方 香港でもメディアミックス 『ふたりエッチ』の隠し味 <寺田克也>のスゴさ 香港で人気の「頭文字D」 未来を射抜く<目>の迫力 谷岡ヤスジの破壊力 ちゃんと雨を降らせていたのは岩舘真理子だった なぜ香港で将棋漫画が? <甲子園>の吸引力 夏のコミケで脳が溶けかけ 「あぶさん」26年の歴史の重み パリのMANGA展で『陰陽師』 浦沢直樹が追求するモノ <少女革命>を支えるモノ マンガの<外>へ、’99年総括
2000年
『ONEPIECE』、マンガのど真ん中 キラキラ星の瞳のルーツは? 世紀を超える<最強>の夢 きくち正太と今どきマンガ 「なりたい」「キレイ」は変化する 多彩になるレディ・コミ 「喧嘩上等」なカラスたち 『鉄腕アトム』の東京 研究することと楽しむこと ”底抜け”した二つの世界 村田ひろゆきはとにかく凄い 「マンガ喫茶」の不思議な空気 杉浦茂さんに聞きたかったこと 出産・育児と女性の生き方 『弥次喜多inDEEP』の異界 第1回ヤマダトモコマンガ大賞『動物のお医者さん』 希代の”絵空事師”本宮ひろ志 「著作権を考える会」を考える 作品のいい影響と悪い影響 韓国・台湾も出版不況 『浦安鉄筋家族』の浦安 少女マンガのルーツをたどる 暑い夏こそ、島本和彦! 『最終兵器彼女』のエヴァ的想像力 矢沢あい、「少女マンガ」を守る戦い 効果的なカラーの『ジャンヌ』 村田蓮璽と大人マンガ 口が裂けても人として! <劇画>としての『黒旗水滸伝』 ビッグコミックのおじさん読者 「ルビー・ザ・キッド」は「買い」だ アンソロジーの面白さ ビミョーに『射矢ガール』 『デビルマン』30年の表現史 師走の新宿、古雑誌売り 必要な人が絶対に存在する本 ”二世マンガ”が架ける橋
2001年
2002年
あとがき

著者紹介

夏目房之介(なつめ ふさのすけ)
1950年東京生まれ。青山学院大学史学科卒。出版社勤務後、マンガ、随筆、マンガ評論などを手がける。’99年、マンガ批評への貢献により朝日新聞社手塚治虫文化賞特別賞受賞。同年、「現代日本短編マンガ展」(国際交流基金主催)を監修し、パリを初め欧州各地を巡回。NY、パリ、ロンドン、香港など世界各地で講演。