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絶え間なき交信の時代 ケータイ文化の誕生

絶え間なき交信の時代 ジェームズ・E・カッツ/マーク・オークス 編

ジェームズ・E・カッツ/マーク・オークス 編

富田英典 監訳

立川敬二 監修

発売日:2003.06.19
定価:4,620円
サイズ:A5判
ISBNコード:4-7571-0088-4

品切れ

この本の内容

携帯電話は、私たちの生活・仕事・文化を変えつつある。それは日本に限っ たことではない。モバイルコミュニケーションにおける社会学的な研究を論じた 初めての書籍。  本書はアメリカ、フランス、オランダ、フィンランド、イタリアなどの世界14ヵ国に おける携帯電話事情の包括的な概観と、社会的な相互作用を各国の研究者 による調査・研究に基づき理論的かつ、実践的に検証している。  通信業界に携わるマーケッター、シンクタンク研究者必読の書。

目次

第1章 序論:議論の枠組み

第1部 モバイル・コミュニケーション:国家的・比較的観点
第2章 フィンランド:ある携帯電話文化
第3章 イスラエル:聖地での厚かましさとおしゃべり
第4章 イタリア:嘘と本当のステレオタイプ
第5章 韓国:個人的な意味
第6章 米国:人気、実用主義、そして問題点
第7章 フランス:イメージの維持
第8章 オランダと米国を比較して
第9章 ブルガリア:ポスト共産主義の文化的イコンとしての携帯電話

第2部 プライベート・トーク:人間関係と微細な行動
第10章 ノルウェーの携帯電話と利用したハイパー・コーディネーション
第11章 フィンランドにおける子どもと一〇代のモバイル文化
第12章 フランスにおける見せかけの親密さ
第13章 携帯電話の消費とその人らしさの概念

第3部 パブリック・パフォーマンス:社会的な集団と構造
第14章 不在なる存在の挑戦
第15章 大衆社会から絶え間なき交信へ:社会的文脈における通信技術のモデル
第16章 携帯とノルウェーの一〇代の若者たち:アイデンティティ、ジェンダー、階級
第17章 電話が、フィリピンの村にやって来た
第18章 電話の開始部
第19章 結論:携帯電話の意味を作る――機械精神の理論

著者紹介

【著者】
ジェームズ・E・カッツ
ラトガーズ大学コミュニケーション学部教授。

マーク・A・オークス
ラトガーズ大学コミュニケーション学部助教授。

【監訳】
富田英典(とみた・ひでのり)
関西大学社会学部教授。
著書に『声のオデッセイ』(恒星社厚生閣)、『富田英典の「嘉門達夫」で社会学』(東洋館出版社)がある。

【監修】
立川敬二(たちかわ・けいじ)
JAXA(宇宙航空研究開発機構)理事長。