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技術立国再び モノ作り日本の競争力基盤

技術立国再び 油木清明 著

油木清明 著

発売日:2000.02.03
定価:2,090円
サイズ:四六判
ISBNコード:4-7571-2031-1

品切れ

この本の内容

近年自信を喪失している日本の技術競争力をどうすれば強化していけるのかを探求する。ただ単にアメリカの技術開発政策や産業システムを模倣するだけではその答えは見えてこない。本書は、市場、技術情報、競争という技術革新の三大要素に着目し、「フュージョンとディセントライゼーションの企業技術戦略」と「新しいターゲティング・ポリシー」を提言する。

目次

イントロダクション
第1章 「自信」から「不安」へ――日本の技術競争力
 1.「自信」の八〇年代から「不安」の九〇年代へ
 2.足かせになった日本のシステム
 3.日本の技術競争力の現実
第2章 技術革新――成功の条件
 1.日本の成功――半導体産業
 2.日本の成功――自動車産業
 3.日本のガスタービン・メーカー――何が技術競争力を違わせたか
 4.イノベーションの夢を現実にしたもの
 5.消えたイノベーションの夢
第3章 技術革新のプレイヤー――日本とアメリカの違いは何か
 1.アメリカ半導体産業の技術革新
 2.アメリカ民間航空機産業の技術革新
 3.スピンアウェイ
 4.アメリカ自動車産業の技術革新
 5.企業と外部の技術革新のプレイヤー
第4章 技術革新に現れる「その国の顔」と「遺伝子」
 1.技術革新の「その国の顔」
 2.企業と政府――アメリカの技術戦略
 3.企業と政府――日本の技術戦略
 4.外国技術製品化の「遺伝子」
 5.企業と大学
 6.競争――日本型とアメリカ型
 7.日本とアメリカのナショナル・イノベーション・システム
第5章 変わる技術競争環境
 1.「自信」と「過信」――日本がキャッチアップしたもの・しないもの
 2.グローバル経済の二つの力
 3.新しい製造業の台頭
 4.日本の技術競争力は時代遅れか
第6章 日本の二一世紀技術戦略
 1.企業の技術戦略――ディセントライゼーションとフュージョン
 2.国レベルの技術戦略――新しいターゲティング・ポリシー
 3.航空産業は二一世紀のリーディング・インダストリーか
 4.二一世紀のイノベーション・システムへ

著者紹介

油木 清明(あぶらき きよあき)
経団連社旗本部広報グループ主事。
1989年慶應義塾大学経済学部卒。
同年、経団連事務所に入局し国際経済部で日米経済摩擦、ウルグアイ・ラウンドを担当。93年からは経団連防衛生産委員会事務局に写り、日米防衛産業協力等を担当する。96年8月から98年7月にマサューセッツ工科大学政治学大学院に留学し、政治学修士取得。98年8月より現職。