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サバンナ・ミステリー 真実を知るのは王か人類学者か 

サバンナ・ミステリー 真実を知るのは王か人類学者か 川田順造 著

川田順造 著

発売日:1999.12.13
定価:1,870円
サイズ:四六判
ISBNコード:4-7571-4013-4

品切れ

この本の内容

文字を持たず太鼓ことばで歴史を伝えるモシ王国の一つで王様が即位33年儀礼を行い、王朝発祥地、今は隣国ガーナに含まれる地へ「回帰」するという。30年来モシの歴史を研究していた人類学者の著者は急いでかけつける。前例のない重要な儀式を王はどうやりとげるのか、テレビ局も入りごった返す中、プジョーにのった王様は贈り物の白馬をつれて出発する…。1990年の西アフリカで新しい歴史が創り出されるてんやわんやと謎をはらんだ一部始終を活き活き描く興味津々の一冊。

目次

1 準備――誰も知らぬ儀礼
2 出発――初日
3 対立――二日目
4 和解――三日目
5 探索――二ヵ月後の再訪
6 後日譚――エピローグにかえて
7 王国の歴史を知るのは王か人類学者か

著者紹介

川田 順造(かわだ じゅんぞう)
1934年東京生まれ。
東京大学教養学科卒業。東京外語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授を経て、現在、広島市立大学国際学部教授。人類学者.
主な著書に、『曠野から』(中公文庫,エッセイストクラブ賞),『口頭伝承論』(河出書房新社,毎日出版文化賞)『ブラジルの記憶』(NTT出版),訳書に『悲しき熱帯』(レヴィ=ストローズ著,中央公論社)