火の賜物 【新装版】

ヒトは料理で進化した

リチャード・ランガム 著
依田卓巳 訳
コバヤシタケシ 装丁

発売日
2023.02.27
定価
3,080円
サイズ等
四六判 272ページ (上製)
ISBNコード
978-4-7571-6088-0

内容

Overview

「料理とは、人類にとって最大のシンギュラリティだった」
松島倫明氏(『WIRED』日本版編集長)推薦

生命の長い歴史のなかで、われわれは、いかにして人間となったのか? 「火」と「料理」こそがヒトの脳を大きくさせ、ホモ・サピエンスの出現をうながした! 料理という日常の営為と人類の起源と進化を鮮やかに結びつけた文明史の傑作。われわれは料理をするときに、もはや人類の祖先に思いを馳せずにはいられない。

目次

Index

はじめに 料理の仮説
第1章 生食主義者の研究
第2章 料理と体
第3章 料理のエネルギー理論
第4章 料理の始まり
第5章 脳によい食物
第6章 料理はいかに人を解放するか
第7章 料理と結婚
第8章 料理と旅
おわりに 料理と知識

著者

Author

リチャード・ランガム
1948 年生まれ。ハーバード大学生物人類学教授。専門は霊長類の行動生態学。国際霊長類学会名誉会長。ピーボディ博物館霊長類行動生物学主幹、ウガンダのキバレ・チンパンジー・プロジェクト理事をつとめるほか、アメリカ芸術科学アカデミーおよび英国学士院(British Academy)フェローでもある。その功績を称えて、英国王立人類学協会からリバーズ記念賞を贈られた。著書に『善と悪のパラドックス』(NTT出版)、『男の凶暴性はどこからきたか』(デイル・ピーターソンとの共著、三田出版会)など。

訳者

Trans.

依田卓巳(よだ・たくみ)
翻訳家。おもな翻訳書に、ランガム『善と悪のパラドックス』、ウェイド『宗教を生みだす本能』、ブラウン他『使える脳の鍛え方』、スティクスラッド他『セルフドリブン・チャイルド』(以上、NTT 出版)、ジョーンズ『チャヴ』『エスタブリッシュメント』(以上、海と月社)、ケープルズ『ザ・コピーライティング』(ダイヤモンド社)、ボーゲルスタイン『アップルvs. グーグル』(新潮社)など多数。