サードフード・上

エシカルな食の未来を探して

ダン・バーバー 著
小坂恵理 訳
小口翔平+畑中 茜(tobufune) 装丁

発売日
2023.12.25
定価
2,970円
サイズ等
四六判 304ページ (並製)
ISBNコード
978-4-7571-6086-6

内容

Overview

わたしたちの食べ方は、
100年後も持続可能なのだろうか?

NYの星付き人気レストランのオーナーシェフによる飲食産業にパラダイムシフトを起こす傑作ノンフィクション。世界中の農家や畜産家、養殖場、育種家を訪れ、エシカルな未来の食のあり方をさぐる。



本書は『食の未来のためのフィールドノート 上』(2015)の改題新装版です。内容に異同はありません。

目次

Index

はじめに──未来への食の扉を開けてくれたトウモロコシ

Ⅰ部 土──見ているものの本質を理解する
 1章 子育てはいつから始まる?
 2章 小麦の歴史は人類の歴史
 3章 生命を奪われた小麦
 4章 雑草は役立たずではない
 5章 化学肥料で衰えた土壌
 6章 地下の眺め

第Ⅱ部 大地──自然からの贈り物
 7章 スペインの美味しいフォアグラ
 8章 豊かな自然が育むフォアグラ
 9章 シェフは料理の芸術家
 10章 チキンの悲劇
 11章 魚の餌になる鶏肉
 12章 デエサの恵み
 13章 天然フォアグラへの挑戦

著者

Author

ダン・バーバー
1969年ニューヨーク州生まれ。タフツ大学卒業。ニューヨーク・ウェストビレッジの〈ブルーヒル〉、ニューヨーク郊外の農場直結型レストラン〈ブルーヒル・ストーンバーンズ〉シェフ・共同経営者。「ファーム・トゥ・テーブル」を掲げ、食材への徹底したこだわりと美しい料理で知られる。食や農業に関する教育活動家としても活躍。本書および〈ブルーヒル・ストーンバーンズ〉は、料理界のアカデミー賞と呼ばれる「ジェームズ・ビアード賞」を受賞(2015年)。「世界で最も影響力のある100人」(「タイム」誌)、「ニューヨーク市のベストシェフ」、「米国のトップシェフ」(ジェームズ・ビアード財団)に選ばれている。

訳者

Trans.

小坂恵理(こさか・えり)
翻訳家。慶應義塾大学文学部英米文学科卒。I・パラシオス=ウエルタ編『経済学者、未来を語る』(NTT出版)、B・スティル『ブレトンウッズの闘い』(日本経済新聞社)、T・カリアー『ノーベル賞で読む現代経済学』(筑摩書房)他多数。