DISTANCE.zine 02 AIは生命に近づくか
DISTANCE.media編集部 編
- 発売日
- 2026.01.30
- 定価
- 2,200円
- 判型仕様・ページ数
- A5判並製・102ページ
- ISBNコード
- 978-4-7571-0408-2
内容
Overview
ウェブメディア「DISTANCE.media」から、ZINEを2冊同時刊行。
名付けて「DISTANCE.zine」。
02は、SF作家テッド・チャンのインタビューと、神経科学者アニル・セスとの対談を中心に、複雑系・人工生命研究者の池上高志、哲学者の下西風澄、基礎生命論研究の郡司ペギオ幸夫、そこに、生命誌研究の中村桂子のレクチャーをくわえ、「AIは生命に近づくか」というタイトルのもと、AIと生命、さらに2つをめぐる倫理について考える1冊に仕上げました。
2023年は、ChatGPT 4.0がリリースされ、AI(人工知能)の能力が人類の知能を超えるかもしれないーーそんな「シンギュラリティ」をめぐる議論が、にわかに現実味を帯びはじめた頃でした。そんななか、DISTANCEは、札幌で開かれた「ALIFE 2023」を取材しました。
ALifeとは、「人工生命(Artificial Life)」のことで、生命システムを人工的なシステムで再現・実験・研究しようとする分野です。AIが知性の再現をめざすものだとすれば、ALifeは自律的に動く生命の創出を試みる、よりラディカルな探究です。
DISTANCEは、AIをALifeの側から眺めることになり、その流れのなかで記事を制作しました。「ミネルヴァの梟は黄昏に飛び立つ」という、哲学者ヘーゲルの箴言がありますが、AI開発の最前線とは異なる風景がここでは展開されています。思索を深める一助になればと期待しています。
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DISTANCE.mediaとは?
DISTANCE.mediaは、人/自然/テクノロジーのあいだの新たな距離とコミュニケーションを考えるメディアです。
DISTANCEは、AIをALifeの側から眺めることになり、その流れのなかで記事を制作しました。「ミネルヴァの梟は黄昏に飛び立つ」という、哲学者ヘーゲルの箴言がありますが、AI開発の最前線とは異なる風景がここでは展開されています。思索を深める一助になればと期待しています。
目次
Index
From the Editor
SF作家テッド・チャンに聞く、生命とAIの〈あいだ〉
テッド・チャン 聞き手 ドミニク・チェン
GHOST IN THE MACHINE――SF作家テッド・チャンと神経科学者アニル・セスの対話
テッド・チャン×アニル・セス 司会 スーザン・ステップニー
中村桂子さんが語る「生命誌」から見えてくる世界
中村桂子
沈黙するAI、沈黙しない生命
下西風澄
ぼくとカエルとみうらじゅん
――「イロモノ」と「天然知能」は似ているけれど
郡司ペギオ幸夫
From Newsletters
(編集部/田中みゆき/ドミニク・チェン/山本貴光)