DISTANCE.zine 01 〈WE〉の時代のテクノロジー
DISTANCE.media編集部 編
- 発売日
- 2026.01.30
- 定価
- 2,200円
- 判型仕様・ページ数
- A5判並製・136ページ
- ISBNコード
- 978-4-7571-4366-1
内容
Overview
ウェブメディア「DISTANCE.media」から、ZINEを2冊同時刊行。
名付けて「DISTANCE.zine」。
01は、DISTANCE.mediaの記事の中でも大反響を呼んだ台湾のオードリー・タンの記事を中心に、香港の哲学者のユク・ホイのインタビュー、異種と都市をめぐる津久井五月による創作、情報研究者のドミニク・チェンとITジャーナリストの森旭彦のテクノロジーとの協働をめぐるエッセー、そしてルネサンスの記憶とアーカイブを研究する桑木野幸司の論考を加えました。
タイトルとした「〈We〉の時代のテクノロジー」という言葉は、ZINEを編む過程で現れてきた言葉でした。近代以降の人間社会は、〈I〉と〈We〉という主語のあいだを振り子のように揺れ動いてきましたが、〈I〉が孤立化し、〈We〉が既存の制度やメディアで束ねられなくてなっている現在において、どのように共有できる場をつくり、連帯するかが問い直されています。
今回選んだ論考のなかには、そうした問いを考えるヒントがあるように思いました。孤立した〈I〉でも、同質的な〈We〉でもない。多様・多種を前提とする〈We〉。それを実現するには、テクノロジーとどのように向き合うべきなのか。この zine が、そんな未来を共に考えるきっかけになればと願っております。
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DISTANCE.mediaとは?
DISTANCE.mediaは、人/自然/テクノロジーのあいだの新たな距離とコミュニケーションを考えるメディアです。
「遠くを見るメディア」というコンセプトのもと、タイムラインを流れる情報に、たえまなく注意を奪われる今をすこし離れ、遠くを見晴らす、新しい場となることをめざします。
目次
Index
From the Editor
剪定人とグレネード 津久井五月
オードリー・タンと語る、複数性の民主主義
オードリー・タン 聞き手 ラウリン・ウェイヤース他
解説 四方幸子
哲学者ユク・ホイが語る、ポストグローバル時代におけるテクノロジー
ユク・ホイ 聞き手 原島大輔
ジャーナリング経験のわかちあいをとおして、「わたしたち」の記憶を発酵させる
――記憶をケアするためのデザイン
ドミニク・チェン
機械が書きかえる人間の物語
――生成AIで自動化される「ニュース」の未来
森旭彦
庭をつくるように、記憶を育む
――記憶のデザインとメンテナンス
桑木野幸司
From Newsletters
(ドミニク・チェン/山本貴光/田中みゆき/編集部)