サービスデザイン思考

「モノづくりから、コトづくりへ」をこえて

井登友一 著
山之口正和+沢田幸平(OKIKATA) 装丁

発売日
2022.07.23
定価
2,530円
サイズ等
四六判 272ページ (並製)
ISBNコード
978-4-7571-2388-5

内容

Overview

あらゆるビジネスが
サービス化する世界において
〈モノ-コト〉の関係を結びなおす

サブスクリプション、MaaSやSaaSといったキーワードに代表されるように、近年、あらゆるビジネスがサービス化しつつあり、顧客との持続的な関係を保つことが、長期にわたってビジネスを成功させるために不可欠になっています。

そうした状況の中、サービスデザインは、「顧客を始めとする多様な関係者との共創視点から、ビジネスをホリスティックに再構築する手法」として、世界各国のさまざまな企業で導入されています。

サービスデザインは、顧客が自覚していないレベルのニーズや欲求に対して、顧客との共創関係のもと価値を提案し、持続的な関係を継続できる仕組みを持った製品・サービスを創りだすこと、それによって、自社と顧客の双方のみならず、多様な利害関係者(ステークホルダー)間で価値を共有し、循環できるビジネスを実現することをめざしています。

本書は、具体的にサービスデザインを行っていくための方法論、そして、サービスデザイン発想でビジネスを捉え直し、ひとや社会に対して新たな価値を生みだすビジネスを発想するためのアイデアを、詰め込んだ1冊です。

目次

Index

序 章 なぜ今「デザイン」が求められているのか?
第1章 あらゆるビジネスが「サービス」になる時代
第2章 脱・モノづくりマインドから始めよう
第3章 間違いだらけの「顧客理解」
第4章 顧客の「心の声」を引き出すためのリサーチ手法
第5章 隠されたニーズからインサイトを導きだす
第6章 「問題解決」から、「未来の問いづくり」へ
第7章 「お客様は神様です」から「顧客との共創」への転換
第8章 イノベーションを創りだす組織のデザイン
第9章 「未来の当たり前」をつくりだす「文化のデザイン」
最終章 サービスデザイン思考でこれからのビジネスを考えよう

著者

Author

井登友一(いのぼり・ゆういち)
株式会社インフォバーン取締役副社長/デザイン・ストラテジスト。
2000年前後から人間中心デザイン、UXデザインを中心としたデザイン実務家としてのキャリアを開始する。近年では、多様な領域における製品・サービスやビジネスをサービスデザインのアプローチを通してホリスティックにデザインする実務活動を行っている。また、デザイン教育およびデザイン研究の活動にも注力中しており、関西の大学を中心に教鞭をとりつつ、京都大学経営管理大学院にて現在博士論文を執筆している。HCD-Net(特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構)副理事長。日本プロジェクトマネジメント協会 認定プロジェクトマネジメントスペシャリスト。