千年残る日本語 ―ポスト・モダン時代の日本文学
- 第12回
虚実皮膜としての日本語――津原泰水『11 eleven』 - 第11回
震災後の文学の言葉――古川日出男『馬たちよ、それでも光は無垢で』 - 第10回
現代小説の実験――諏訪哲史『ロンバルディア遠景』 - 第9回
ポストモダンの巫女――柳美里『山手線内回り』 - 第8回
物としての言葉――藤沢周『キルリアン』 - 第7回
「美しい日本語」とは何か――リービ英雄『天安門』の魅力 - 第6回
「実」を犯す言葉――『車谷長吉全集』 - 第5回
日本語は誰のものか――楊逸、温又柔の近作など - 第4回
近代リアリズムを超えて――小川国夫『弱い神』 - 第3回
驚くべき才能の出現――朝吹真理子「きことは」 - 第2回
時空を超える日本語の力 ── 古井由吉『やすらい花』 - 第1回
文学は時代を映す鏡である
富岡幸一郎(とみおか・こういちろう)
1957年生まれ。中央大学卒業。79年在学中「意識の暗室――埴谷雄高と三島由紀夫」で『群像』新人文学賞優秀作受賞、評論活動を開始する。
現在、関東学院大学文学部比較文化学科教授。オピニオン誌『表現者』編集長。著書に『内村鑑三』(五月書房)、『批評の現在』(構想社)、『使徒的人間 カール・バルト』(講談社)、『文芸評論集』(アーツアンドクラフツ)、『非戦論』(NTT出版)、『新大東亜戦争肯定論』(飛鳥新社)、『スピリチュアルの冒険』(講談社現代新書)他。編著に『私小説の生き方』『温泉小説』(アーツアンドクラフツ)