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新版 インターネットの心理学 

新版 インターネットの心理学 パトリシア・ウォレス 著

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パトリシア・ウォレス 著

川浦康至/和田正人/堀正 訳

発売日:2018.12.13
定価:4,070円
サイズ:A5判
ISBNコード:978-4-7571-4352-4

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この本の内容

ネット上で、なぜ、どのように人の心や行動は変わるのか?  ネット上で変貌する人間心理を解き明かす     

SNS、いじめ、炎上、集団力学、プライバシー、ジェンダー、子供とネット、オンラインゲーム……  ますます広がるインターネットの影響と問題対応を説き明かす。ネット心理研究の基本書。好評の初版刊行から17年、その間の変化や心理学研究の成果を盛り込み、インターネットの広汎な状況と問題対応を説き明かす。分量は約1・5倍に。全体の半分くらいがアップデート。待望の新版。。

目次

日本語版に寄せて
図表リスト
新版 はしがき
謝辞

第1章 心理学から見るインターネット
 「インターネット」とは
  ネット上の言葉
  オンライン行動に理論を適用する
  インターネット・ユーザーに力を与える

第2章 あなたのオンライン人格──印象形成の心理学
  オンラインは舞台
  オンラインとオフラインで印象を形成する
  レンズ越しに見る
  個人ウェブサイトとソーシャルネットワークにおける印象形成
  我々は自己愛傾向を強めているのか
  キーボードを使いこなす

第3章 インターネットの集団力学
  オフラインとオンラインにおける集団の出現
  同調
  集団規範
  集団極化
  集団動員
  仮想作業集グループ

第4章 オンライン攻撃の心理学
  フラストレーションと攻撃
  オンラインコミュニケーションの曖昧さ
  匿名性
  報復
  カタルシス──うっぷん晴らしは良いことか?
  サイバーストーキング
  インターネット世界の攻撃様式
  オンライン攻撃行動の低減戦略

第5章 ネットにおける好意と恋愛──対人魅力の心理学
  オフラインでの対人魅力の基盤
  オンラインにおける対人魅力
  オンラインデート行動の心理学
  インターネットと「対人」魅力マジック

第6章 ネットにおける利他主義──向社会的行動の心理学
  インターネット世界の気まぐれな親切
  人はなぜ助け合うのか?
  オンラインにおける向社会的行動
  オンラインでは誰が誰を助けるのか
  偽装と欺瞞
  何かお困りですか?

第7章 オンラインゲーム行動の心理学
  ビデオゲームの分類
  誰がなぜプレーするのか?
  ゲーム機構と人間行動
  ビデオゲームの心理学的影響
  ビデオゲームの効用
  シリアスゲーム──教育、訓練、健康のゲーム化

第8章 子供の発達とインターネット──オンラインで成長すること
  人間発達の生態系
  認知発達
  身体発達
  社会・情緒的発達
  性的発達
  子供の発達とインターネット──良いことを促し、悪いことを避ける

第9章 ネットにおけるジェンダー問題とセクシュアリティ
  男性と女性──異性ではない
  ジェンダーと言語
  オンライン言語──ピンクやブルーで入力している?
  インターネットとLGBT問題
  オンライン・セクシャルハラスメント
  インターネットにおけるセクシュアリティ
  インターネット・ポルノグラフィ
  開拓時代におけるジェンダー問題とセクシュアリティ

第10章 オンラインプライバシーと監視の心理学
 「プライバシー」の歴史と意義
  オンラインプライバシー
  収益モデルと「ビッグデータ」
 監視
  オンラインプライバシーの管理戦略
  プライバシーの今後

第11章 時間つぶしとしてのインターネット
  年中無休
  インターネットの依存的特性
  インターネットの依存的空間
  原因と治療
  苦悩の命名──依存? 過剰利用? 自己耽溺?

第12章 豊かなインターネット生活へ
  善玉、悪玉、厄介者
  技術決定論の再考
  共同謀議にふさわしい場所

訳者あとがき
原注
索引

著者紹介

【著者】
パトリシア・ウォレス (Patricia M. Wallace)
『職場のインターネット』(2004年)や『情報システム入門:第2版』(2015年)など、これまでに13冊の著書を出している。研究教育背景は心理学およびテクノロジーと幅広く、これまでの職歴も多岐にわたる。心理学で博士号を取得、コンピュータシステム管理で修士号を取得している。ジョンズホプキンス大学有能青年センターでのオンラインプログラムと情報技術のシニアディレクターを経て、現在、メリーランドユニバーシティ・カレッジ大学院で教える。

【訳者】
川浦 康至 (かわうら・やすゆき)
東京経済大学名誉教授。著書に『ウェブログの心理学』(共著)、『インターネット心理学のフロンティア』(共編著)がある。

和田 正人 (わだ・まさと)
東京学芸大学教育実践研究支援センター教授。訳書に『参加型文化の時代におけるメディア・リテラシー』(共訳)、『デジタル時代のメディア・リテラシー教育』(監訳)がある。

堀 正 (ほり・ただし)
群馬大学名誉教授、放送大学群馬学習センター客員教授。論文に「情報社会におけるプライバシーと個人情報保護」「情報社会におけるリテラシー問題」「都市型CATVの利用」、著訳書に『コーチング心理学概論』(共編著)、『コーチング心理学ハンドブック』(監修・監訳)がある。