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憲法で読むアメリカ現代史 

憲法で読むアメリカ現代史 阿川尚之 著

阿川尚之 著

発売日:2017.11.27
定価:2,750円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-4351-7

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この本の内容

レーガンからトランプまで。米国の三権分立、抑制と均衡の物語。

1980年代のレーガン政権以降、社会を揺るがした数々の判決事例を鍵に、大統領・最高裁・議会の三権分立の物語を通して読み解く「アメリカ現代史」。最高裁判決の礎となる米国憲法は、1776年の建国以来、自由と民主主義の精神を掲げ、アメリカの政治や社会のあり方を決定づけてきた。ロイヤーにして憲法政治学の第一人者である著者が膨大な資料を精緻に読み込み、立憲民主主義と超大国アメリカの真の姿に迫る意欲作。『憲法で読むアメリカ史』(読売・吉野作造賞)の続編、待望の完結!

書評掲載情報

読売新聞 朝刊 (2018年01月28日付)

目次

第I部  司法保守化のはじまり ――レーガン時代
  第1章  レーガン大統領の就任
  第2章  レーガン政権と1981年の最高裁
  第3章  ロー対ウェード事件判決
  第4章  史上初の女性最高判事サンドラ・デイ・オコナー
  第5章  レーガン政権 第一期の最高裁
  第6章  レーガン政権 第二期とレンクイスト・コートのはじまり
  第7章  ボーク判事指名と政治化する最高裁
  第8章  ボーク判事任命否決とケネディー判事就任
  第9章  レーガン政権の残したもの ――大統領と憲法

第II部  戦争と司法 ――ブッシュ(父)時代
  第10章  ブッシュ新大統領と内外の課題
  第11章  湾岸戦争と大統領の戦争権限
  第12章  二人の新判事任命
  第13章  ケーシー事件と司法保守化の天王山

第III部  民主党政権下の司法 ――クリントン時代
  第14章  クリントン政権誕生
  第15章  クリントン大統領、最高裁判事を任命する
  第16章  ロぺズ事件判決と司法保守派の新たな攻勢
  第17章  1990年代のレンクイスト・コート
  第18章  クリントン再選と大統領のセクハラ訴訟
  第19章  クリントン大統領の弾劾決定
  第20章  クリントン大統領、裁かれる

第IV部  テロと憲法 ――ブッシュ・ジュニア時代
  第21章  最高裁、大統領を選ぶクリントン政権の終わり
  第22章  ブッシュ新大統領の試練
  第23章  戦争と憲法
  第24章  レンクイスト・コートのたそがれ
  第25章  ブッシュ  第二期と主席判事の交代
  第26章  ロバーツ・コートの出発

第V部  Yes, we can! ――オバマ時代
  第27章  オバマ大統領就任と最高裁の変化
  第28章  オバマ大統領と最高裁の対立
  第29章  オバマ政権 第二期と最高裁 ――スカリア判事の逝去
  第30章  トランプ新政権と最高裁、立憲民主主義の行方

あとがき  注  参考文献

著者紹介

阿川尚之 (あがわ・なおゆき)
1951年、東京都生まれ。同志社大学法学部客員教授。慶應義塾大学名誉教授。慶應義塾大学法学部中退後、ジョージタウン大学スクール・オブ・フォーリン・サーヴィスならびにロースクールを卒業。ソニー、米国法律事務所勤務を経て、慶應義塾大学総合政策学部教授。在米日本国大使館公使も務める(2002-2005)。2016年から現職。主な著書に『アメリカン・ロイヤーの誕生』(中公新書)、『憲法で読むアメリカ史』(読売・吉野作造賞、ちくま学芸文庫)、『憲法改正とは何か』(新潮選書)などがある。