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営繕論 希望の建設・地獄の営繕

営繕論 内田祥士 著

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内田祥士 著

発売日:2017.12.08
定価:2,860円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-6072-9

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この本の内容

【 建築・都市レビュー叢書 】   

リノベーションはなぜ困難なのか?  

「営繕」とは、もともと「営造」の「営」と「修繕」の「繕」からなる熟語で、千数百年に及ぶ歴史を持つ専門用語であったが、近代社会における建築の工業化において、その意味するところから「建設」が除かれ「修繕」に限定されたうえ、退屈で創造性が欠如したものとして捉えられるようになった。
しかし昨今、リノベーションという言葉に象徴されるように、新築するよりも、古いものを修復・修繕して再利用するという流れが生まれつつある。そこで、「営繕」を単なる修繕から解き放ち、本来の意味での「営繕」に換骨奪胎することで、現代建築の未来は広げることを目指す。

書評掲載情報

月刊防水ジャーナル 2018年2月号 (2018年02月05日付)
月刊防水築技術 2018年3月号 (2018年02月17日付)
月刊建築士 2018年3月号 (2018年03月01日付)

目次

はじめに
第1章  希望の建設・地獄の営繕
第2章  ライフデザイン学入門
第3章  量を担った技術を考える
第4章  日本のモダニズム
第5章  瓶と缶からのアナロジー
第6章 vオプティミズムとデカダンス
第7章  美と壮麗
第8章  現実としての現代日本建築
第9章  保全性の現在
第10章 虚構の建設・希望の営繕
終 章

著者紹介

内田祥士 (うちだ・よしお)
1955年生まれ。建築家。東洋大学ライフデザイン学部教授。
大学を卒業後、建築設計事務所で設計活動を、大学院で近代建築史の研究を、各々5年づつ経験し、その後は、研究と設計を並行して行う。著書に『東照宮の近代』(ぺりかん社、2009年)、共著に「「日本のモダニズム――その後ろ姿から想像する今の表情」(槇・真壁編『応答 漂うモダニズム』左右社,2015年所収)などがある。