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みんなの検索が医療を変える 医療クラウドへの招待

みんなの検索が医療を変える イラド・ヨム-トフ 著

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イラド・ヨム-トフ 著

山本久美子 訳

石川善樹 監修

発売日:2017.05.01
定価:2,200円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-0372-6

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この本の内容

データサイエンティスト、医療に挑む!  

病気になったとき、私たちは、医者に相談する前に、ネットで検索するようになって久しい。データサイエンティストである著者は、オンライン上で病気の患者や家族たちが日夜行う医療・健康にかんする検索ビッグデータを解析することで、人々のニーズを把握し、それを医療従事者に提供することで、医療サービスを改善できる、という画期的なアイディアを思いつき、挑戦する。

目次

はじめに 母ががんに罹って

第1章 検索データは僕たちそのものである
 1 オンライン行動はいかなるデータを生みだすか
 2 デジタルデータがもたらすリアル情報
 3 ネットデータとプライバシーへの脅威
 4 ネットデータを利用する研究は倫理的たりうるのか
 5 医学研究におけるネットデータの利用法

第2章 医者にすべてを相談できるわけではない
 1 人はなぜネットで医療情報を検索するのか
 2 オンライン上の医学情報は有益か?
 3 ユーザが提供するデータはどこまで正確なのか?

第3章 オンラインで悪化する病気――拒食症のケースから
 1 拒食症応援サイト「プロアナ」
 2 拒食症とメディアの関係は実証できるのか?
 3 善意による有害な介入

第4章 みんなの検索が公衆衛生に役立つ!
 1 ネットデータを利用して薬の安全性をモニターする
 2 過去から病気のリスク要因を発見する
 3 感染症を予知するシステムは可能か?

第5章 患者が本当に欲しい医療情報とは?
 1 「悲しみの五段階」を定量化する
 2 検索クエリから躁うつ状態を察知する

おわりに

付録 ネットデータへのアクセス方法

解説 石川善樹

著者紹介

【著者略歴】
イラド・ヨム-トフ (Elad Yom-Tov)
マイクロソフト・リサーチ主席研究員。イスラエル出身。イスラエル工科大学で博士号を取得後、ヤフー・リサーチ、IBMリサーチを経て、現職。ビッグデータによるヘルス・医療サービス分野の改善を目指している。

【監修者略歴】
石川善樹 (いしかわ・よしき)
予防医学研究者、医学博士。1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。「人がより良く生きるとは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学など。講演や、雑誌、テレビへの出演も多数。近著に『仕事はうかつに始めるな』(プレジデント社)、『ノーリバウンド・ダイエット』(法研社)など。

【訳者略歴】
山本久美子 (やまもと・くみこ)
翻訳家。1960年生まれ。ロンドン大学アジアアフリカ研究学院博士課程修了(PhD)、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学(表象文化論コース)博士課程中退。東京大学特任准教授を経て、おもに映画やITを専門とする翻訳家に。