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成長戦略論 イノベーションのための法と経済学

成長戦略論 ロバート・E・ライタン 編著

ロバート・E・ライタン 編著

木下信行/中原裕彦/鈴木淳人 監訳

発売日:2016.02.24
定価:7,150円
サイズ:B5判変型
ISBNコード:978-4-7571-2352-6

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この本の内容

「国家が経済成長のためにすべきこと、すべきでないこと」

アメリカのシンクタンク、カウフマン財団による研究プロジェクト「法律とイノベーションおよび成長」の研究成果の書籍化。イノベーションを生み出し成長を促すためには、法制度や政策、規制のあり方が重要である。金融、情報ネットワーク、高等教育、移民政策、土地規制等々のさまざまな専門家が集結して、知恵を持ち寄り、経済を阻害しない法のあり方について考察。「成長戦略」が喧伝されるものの、有効な施策を打てない日本にとっても、学ぶべき議論、事例を豊富に収録している。

書評掲載情報

週刊金融財政事情 2017年7月24日号 (2017年07月24日付)
週刊金融財政事情 2016年6月20日号 (2016年06月20日付)
週刊東洋経済 2016年4月9日号 (2016年04月04日付)

目次

まえがき
1 イノベーションと成長を促進するうえでの法の重要性
ロバート・クーター、アーロン・エドリン、ロバート・E・ライタン、ジョージ・L・プリースト
2 イノベーションのための法創造
ジリアン・ハドフィールド
3 大学と経済成長――学術関係者の起業家活動の重要性
ロバート・E・ライタン、ロバート・クック-ディーガン
4 高度人材移民に関するアメリカの政策について
ジョン・E・テーラー、ピーター・H・スチャック
5 金融規制における五つの重要分野はどのように改善されるべきか
ハル・スコット
6 金融規制はどのように市場の力を利用できるか
フランク・パートノフ
7 租税政策と成長
アラン・D・ヴィアード
8 イノベーションと経済成長を促すために、独占禁止法をどのように進化させていくべきか
ジョージ・L・プリースト
9 契約、不確実性、イノベーション
ロナルド・J・ギルソン、チャールズ・F・セーブル、ロバート・E・スコット
10 不法行為、イノベーション、成長
ギデオン・パチョモフスキー、アレックス・シュタイン
11 現代不法行為法がイノベーションと経済成長にもたらす影響
ジョージ・L・プリースト
12 土地利用規制とイノベーション及び成長
ニコール・ガーネット
13 ネットワーク環境下の情報経済の成長を指向した法制――排他的専用権に対する自由実施権の優越
ヨハイ・ベンクラー
14 企業設立のデジタル化
オリバー・R・グーデナフ
15 アメリカ特許商標庁は立て直せるか?
マーク・A・レムリー
16 ガバナンスにおけるデジタル・イノベーション――個人情報を共有・保護する新しいルール
ジョン・ヘンリー・クリッピンガー
17 科学研究へのオープンアクセスによるイノベーションと成長――影響力の大きいルール変更の三つのアイディア
ビクトリア・ストッデン
18 災害への備えを革新できるか――成長の未来のための安全なプラットフォームの促進
ベンジャミン・ウィッツ
19 イノベーションと成長の育成に向けた法形成過程とより良い政策の発見
ヘンリー・バトラー、ラリー・E・リブスタイン
20 改革の政治経済学――結びにあたって
ロバート・E・ライタン

本書の提言の要約

わが国の成長戦略から見た本書の意義―― 監訳者あとがきにかえて
木下信行

著者紹介

[編著者]
ロバート・E・ライタン:1950年生まれ。エコノミスト。ブルッキングス研究所シニア・フェロー、カウフマン財団副理事長。
共著書に『良い資本主義 悪い資本主義』(書籍工房早山)などがある。

[監訳者]
木下信行(きのした・のぶゆき):1954年生まれ。アフラック・シニアアドバイザー。
中原裕彦(なかはら・ひろひこ):1967年生まれ。内閣官房一億総活躍推進室参事官。
鈴木淳人(すずき・あつと):1969年生まれ。預金保険機構調査部審議役。