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〈小さい交通〉が都市を変える マルチ・モビリティ・シティをめざして

〈小さい交通〉が都市を変える 大野秀敏/佐藤和貴子/齊藤せつな 著

大野秀敏/佐藤和貴子/齊藤せつな 著

発売日:2015.09.10
定価:3,080円
サイズ:A5判
ISBNコード:978-4-7571-4343-2

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この本の内容

買い物難民、交通弱者をなくすために必要なもの

現代社会が直面する、超高齢化、人口減少、環境問題といった問題に対処するためには、高速道路・新幹線・飛行機などの〈大きい交通〉だけでなく、電動カート・自転車タクシーなどの〈小さい交通〉が必要である。現実に、いま〈小さい交通〉はさまざまな場所で萌芽があらわれている。
本書ではさまざまな事例を取り上げ、〈小さい交通〉の意義と可能性を考える。

目次

はじめに 〈小さい流れ〉という視点

第1章 〈小さい流れ〉の最前線
 小さい乗り物への挑戦(12事例)
 小さい流れへの挑戦(16事例)

第2章 流れの技術が都市の形態を決める
 都市の規模は流れの技術で決まる
 日本中が熱狂した〈大きい交通〉
 熱狂の後

第3章 新しい価値観の芽生え
 小さい変化
 移動の権利
 身体観
 移動の快楽
 観光
 街に生きる
 小さい経済

第4章 サイクリング・シティ――アムステルダムとコペンハーゲンから学ぶこと
 機能分化した自転車道路(コペンハーゲン)
 国土を越えて広がる自転車道路のネットワーク(アムステルダム)
 乗り物に自転車を積載する
 親和的な自転車と建築
 日本の現状

第5章 マルチ・モビリティ・シティ(MMC)宣言

著者紹介

大野秀敏(おおの・ひでとし):1949年生まれ。建築家・都市計画家。東京大学名誉教授。
共著書に『新国立競技場、何が問題か』(平凡社)、『シュリンキング・ニッポン』(鹿島出版会)などがある。

佐藤和貴子(さとう・わきこ):東京大学大学院修士課程修了。

齊藤せつな(さいとう・せつな):東京大学大学院修士課程修了。