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近代日本の公と私、官と民 

近代日本の公と私、官と民 猪木武徳/マルクス・リュッターマン 編著

猪木武徳/マルクス・リュッターマン 編著

発売日:2014.10.24
定価:5,940円
サイズ:A5判
ISBNコード:978-4-7571-4333-3

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この本の内容

社会的な結びつきを失った個人は「私」的な世界に閉じこもり、「公」的な事柄への関心を失いがちになる。そうした近現代社会において、「公」と「私」の境界はどこに存在し、そのバランスはいかに保持されうるのか?

書評掲載情報

週刊東洋経済(2014年11月15日号)

目次

序 章 公と私の境界、転換点、収束点

第Ⅰ部 歴史にあらわれた「ヒダ」として
第1章 書簡の私的記号について
第2章 イエズス会文献における公と私
第3章 アメリカ憲法史から見た公と私、官と民

第Ⅱ部 近代日本の人物像を通して
第4章 公共性を支える非政治的倫理
第5章 「極悪非道地主」真島桂次郎の公と私
第6章 小泉信三の天皇像
第7章 公智と友情

第Ⅲ部 社会科学の学説から
第8章 江戸の商人道における「正直」
第9章 納税をめぐる公と私
第10章 被用者年金の分立・統合過程にみる
官と民、公と私(戦前)
第11章 高田保馬の勢力説
第12章 上田貞次郎と自由主義の凋落

第Ⅳ部 教育と研究において
第13章 教育機関における公と私の分担
第14章 帝国大学の初志
第15章 知識生産の二つの秩序

第Ⅴ部 空間論として見る
第16章 屋外空間の公と私
第17章 都市と建築

終 章 問題と展望

著者紹介

【編著者】
猪木武徳(いのき・たけのり):青山学院大学国際政治経済学部特任教授
マルクス・リュッターマン:国際日本文化研究センター准教授
【執筆者】
デトレフ・シャウベッカー:関西大学名誉教授
阿川尚之(あがわ・なおゆき):慶應義塾大学総合政策学部教授
田島正樹(たじま・まさき):千葉大学文学部教授
井出文紀(いで・ふみのり):近畿大学経営学部商学科講師
武藤秀太郎(むとう・しゅうたろう):新潟大学経済学部准教授
桂木隆夫(かつらぎ・たかお):学習院大学法学部教授
中岡俊介(なかおか・しゅんすけ):国士舘大学政経学部経済学科准教授
木村真(きむら・しん):兵庫県立大学大学院シミュレーション学研究科准教授
橋本努(はしもと・つとむ):北海道大学大学院経済学研究科教授
望月和彦(もちづき・かずひこ):桃山学院大学経済学部教授
神谷雅子(かみや・まさこ):学習院大学法学部教授
瀧井一博(たきい・かずひろ):国際日本文化研究センター教授
上山隆大(うえやま・たかひろ):慶應義塾大学総合政策学部教授
白幡洋三郎(しらはた・ようざぶろう):国際日本文化研究センター教授
井上章一(いのうえ・しょういち):国際日本文化研究センター教授・副所長