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少女マンガの表現機構 ひらかれたマンガ表現史と「手塚治虫」

少女マンガの表現機構 岩下朋世 著

岩下朋世 著

発売日:2013.07.16
定価:3,520円
サイズ:A5判
ISBNコード:978-4-7571-4314-2

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この本の内容

手塚治虫研究の中でも十分に論じられてこなかった「少女マンガ作品」の詳解により、手塚を通じて体系化してきた日本のマンガ研究に新たな視角を与え、マンガ論・マンガ史を更新する。

目次

序 章
第一章 手塚の少女マンガ作品はなぜ語られないのか――先行研究の検討
 0 「マンガ観」をめぐる問題としての「定義」と「起源」
 1 手塚治虫研究に関する批判的検討
 2 少女マンガ論に関する批判的検討
 3 『リボンの騎士』に関する先行研究の検討
 4 本書における問題設定
第二章 『リボンの騎士』における表現の機構
 0 本章の目的
 1 『リボンの騎士』における性別の描き分け
 2 マンガにおける登場人物の構成
 3 サファイヤの描き分けに見る登場人物の構成
 4 登場人物の「内面」の構築
 5 『リボンの騎士』における「内面」の描写
第三章 手塚治虫における少女マンガ作品――『ナスビ女王』『エンゼルの丘』分析を中心に
 0 前章までの議論の整理
 1 『ナスビ女王』における登場人物の描写と「内面」の構築
 2 『エンゼルの丘』における登場人物の描写と「内面」の構築
 3 『双子の騎士』とリメイク版における内面の描写
第四章 手塚以降のマンガ作品を論じるために
 0 「マンガ」を論じる上での課題と展望
 1 「手塚治虫のマンガ」を論じるために
 2 「少女マンガ」を論じるために
 3 「マンガ」を論じるために
 4 本書のまとめ

著者紹介

岩下朋世(いわした・ほうせい)
1978年生まれ。相模女子大学学芸学部メディア情報学科専任講師。専門はマンガ研究、メディア論。
論文に「手塚治虫「リボンの騎士」における「性別越境」の両義性」(『マンガ研究』9号、日本マンガ学会)、「マンガはいかにして 「人間」 を錬成するのか? 『鋼の錬金術師』 における 「身体」 と「内面」」(『ユリイカ』2010年12月号、青土社)がある。