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金銭(かね)の咄噺(はなし) 

金銭(かね)の咄噺(はなし) 西部邁 著

西部邁 著

発売日:2012.11.23
定価:1,760円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-5084-3

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この本の内容

言葉の海原を泳ぐのが人間であるだけでなく、カネの砂漠を歩かざるをえないのが人間である――。4歳のときのビードロ玉に始まった、金銭と人生についての記憶と寓喩。人は生まれた時から死ぬまで、金銭とどうかかわっていくのか。

目次

第1章 幼少年
あのビードロ玉の輝き
ミルク瓶を襲う野犬たち
もろくも自滅した「グスベリ」の贈与
出面取りとは何のこと
セミとキリギリス
通学定期券偽造犯
恐怖の万引は取引の原型
札幌駅で「新聞かコーヒー牛乳か」の重大選択
「ウチには財産というものがないんだぞ!」

第2章 青壮年
革命幻想が金銭感覚を麻痺させた
「自治会費で食う」とは何事ぞ
恆産にせめて思いを致すべし
電気計算機と格闘するサラリーマンになってみた
徒弟になりたかったがなれなかった
「連赤事件」で「血気」が出てきた
外国初体験でみた世界の「いちば」
社交には餞別が要る
本の余白にあったのはカネの数字だけ

第3章 熟老年
バブルに救われた嫌な気分
雑誌発行に伴う大量発汗
面白うてやがて哀しきバブルかな
「教授という副業」は無か有か
死を前にしてカネをいかに勘定するか

著者紹介

西部邁(にしべ・すすむ)
1939年生まれ。評論家。
著書に『サンチョ・キホーテの旅』(新潮社)、編著書に『危機の思想』(NTT出版)などがある。