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千年残る日本語へ 

千年残る日本語へ 富岡幸一郎 著

富岡幸一郎 著

発売日:2012.08.27
定価:2,592円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-4262-6

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この本の内容

文学の言葉は時を超え得るのか――現代日本の文学は、世界的な「日本語文学」として多様で豊饒な表現により新たな地平に到達しつつある。ポスト・モダンの時代における日本語表現の可能性を作品から考察し、言葉の持つ力を甦らせる。

目次

まえがき

1 ポスト・モダンの小説言語――村上春樹『風の歌を聴け』
2 口語文の歴史の頂上(ピーク)――古井由吉『やすらい花』『蜩の声』
3 文体の新鮮な力――朝吹真理子『きことわ』
4 終末論的世界の文学――小川国夫『弱い神』
5 越境者の文学――楊逸『陽だまり幻想曲』、温又柔『来福の家』
6 「実」を犯す言葉――車谷長吉『鹽壺の匙』『吃りの父が歌った軍歌』
7 中国を描く日本語――リービ英雄『天安門』
8 散文の可能性――藤沢周『キルリアン』『波羅密』『武曲』
9 ポスト・モダンの巫女――柳美里『山手線内回り』
10 ジャンルの横断力――諏訪哲夫『ロンバルディア遠景』『領土』
11 震災後の文学の言葉――古川日出男『馬たちよ、それでも光は無垢で』
12 虚実皮膜としての日本語――津原泰水『11 eleven』
13 時の流れを映す言葉――森内敏雄『梨の花咲く町で』
14 ゆるやかで速い言葉の魔界――大道珠貴『きれいごと』
15 「父」なる言葉の探索――田中慎弥『共喰い』

付   地鳴りとしての文学の言葉

あとがきに代えて――ツイッターと文芸時評

著者紹介

富岡幸一郎(とみおか・こういちろう)
1957年生まれ。文芸評論家。関東学院大学文学部比較文化学科教授。「表現者」編集長。
著書に『使徒的人間 カール・バルト』(講談社文芸文庫)、『非戦論』(NTT出版)などがある。